国内最大級映画チケット予約サービス アプリで開く
ブラックバッグ ポスター

ブラックバッグ

4.0 94分 2025/9/26 (金) 公開
ミステリーサスペンスGアメリカ
チケット予約

あらすじ

英国の国家サイバーセキュリティセンター〈NCSC〉のエリート諜報員ジョージ(マイケル・ファスベンダー)に課せられた機密任務<ブラックバッグ>は、世界を揺るがす不正プログラム<セヴェルス>を盗み出した組織内部の裏切り者を⾒つけ出すこと。容疑者は諜報員のフレディ(トム・バーク)、ジミー(レゲ=ジャン・ペイジ)、情報分析官のクラリサ(マリサ・アベラ)、局内カウンセラーのゾーイ(ナオミ・ハリス)、そして、ジョージの愛妻で凄腕諜報員のキャスリン (ケイト・ブランシェット)の計5名。任務のタイムリミットは1週間。ある夜、ジョージは裏切者の動向を炙り出すべく、容疑者全員をディナーに招待する。⾷事に仕込まれた薬とアルコールの作⽤で、容疑者たちの意外な関係性がつまびらかにされるなか、ジョージは彼らに“あるゲーム”を仕掛けるが――。 複雑に仕組まれた嘘と妻への疑⼼に揺れる、究極の試練に直⾯したジョージの真意とは?

場面写真

予告動画

ブラックバッグの予告編を再生

キャスト・スタッフ

監督
スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト
ケイト・ブランシェット/マイケル・ファスベンダー/マリサ・アベラ/トム・バーク/ナオミ・ハリス/レゲ=ジャン・ペイジ/ピアース・ブロスナン ほか
配給
パルコ/ユニバーサル映画

クチコミ

どするん ネタバレ

二つの結末

- 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

  試写にて鑑賞。難しい。 展開のテンポも早く、用語の説明もない。 その上、トーンは静かで頭に入ってくる前に次の展開へといつの間にか進んでいる。もう一回見たらまた違って見えるかもしれない。 ストーリーは諜報員のジョージが世界を脅かす不正プログラムのセヴェルスを流出させた二重スパイを追う話。ミーチャムから容疑者5名を知らされ、誰が犯人なのかあの手この手で追求していく。容疑者の中には愛する妻キャスリンの名前もあり、妻を疑う心と信じたい心の間で揺れ動きながらも真実を追い求める。 早速妻にセヴェルスの話をして表情を探りながら、容疑者5人を一挙に自宅へ集めゲームを催す。料理には自白剤を盛り込み嘘を暴こうする。 ゲームではフレディが浮気をしていることをジョージが暴露したことでクラリサは激情的にナイフでジョージの手を突き刺す。 夜皆が帰った後にゴミ箱から映画の半券を見つけたジョージはキャスリンにかまをかけるが、キャスリンは映画のことを知らないと嘘をついたため妻への疑念が深まる。ジョージは彼女のパスを使ってPCにログインし、チューリッヒに彼女が行くことを突き止める。 次の日、釣りをしているジョージの元にジェームズがやってきて妻が偽名で銀行口座を開き、そこに700万ポンド(13億円)が入っていると聞かされる。ますます妻への疑惑が深まる中でジョージはクラリサの元へ行き、彼女も浮気をしていることをネタに衛星へ不正アクセスするよう脅す。そして3分20秒の間にチューリッヒで妻がロシアの反政府組織の人間と交渉してることを知る。 しかし、この不正アクセスがバレてしまいジョージは窮地に陥る。チューリッヒから戻ったキャスリンにもフレディが接触してジョージの失敗を伝える。 この事から2人は互いに嵌められていたことに気づく。妻のためなら何でもするジョージと夫が唯一の弱点だと言われるキャスリンは互いに利用され失脚させられそうになっていると察する。 この時点でキャスリンはスパイではないことがわかり、キャスリンの言葉からフレディがスパイではないかと考え、反転攻勢にでる。 ジョージはジェームズを呼び出し彼を試した後、嘘発見器を使ってキャスリンを除く4人を尋問する。 そして改めて6人でテーブルにつき、種明かしがされる。 ジェームズが酔った勢いで口を滑らせ、セヴェルスのことを知ったゾーイは敬虔なカトリック教徒としてそれを見過ごせず、フレディに近づいて衛星のリダイレクト時間を聞き出してセヴェルスを阻止しようとする。唯一何も関与してないクラリサは何が何だかわからない。 そして、本当の黒幕は上司のスティーグリッツで、セヴェルスの一件は彼が優秀なジョージとキャスリンの共倒れを狙って画策したことだった。スティーグリッツはジェームズを利用してセヴェルスを盗み出し、2人に濡れ衣を着せようとした。ジェームズはジェームズでロシアの原子炉でメルトダウンを起こすことでロシアの国内を混乱させようとした。(恐らく時勢的にもウクライナ戦争を止めようとした)ジェームズも彼なりの正義心から行ったことだった。 そして、ジェームズはジョージに向かって空砲を打ち、すぐさまキャスリンがジェームズの頭を撃ち抜く。 スティーグリッツにエレベーターで引退を促すキャスリンは彼の陰謀を打倒したことを暗に伝えており、ジョージとキャスリンは愛を確かめ合ってエンドロールを迎える。 ストレートに見るとこう言う流れだったと思う。 (一回しか見てないから時系列違うかもだけど) でも、何か変。何か見落としている。 あまりにあっけなく終わったように感じる。 色々と記憶を呼び戻して考えて見ると違った結末が見えてくる。 これは憶測も入っているからどこまで意図されたものかはわからないが、セヴェルスをめぐる全てのことがキャスリンによって仕組まれたのではないかと考えられる。 一番引っかかるのは"映画の半券"。 キャスリンはジョージと映画を見に行った時、ジョージ含め周囲が驚いた一度目は驚かず、ジョージがキャスリンの方を見た時にあからさまに驚く仕草をする。これは最初の方で着替えをするキャスリンがジョージに対して、見られているのはわかると言うセリフと関係している。キャスリンは意図的にジョージに疑念を抱かせている。 脱いだ服はその辺に捨て置いて片付けるのはいつもジョージ。ラストシーンでティッシュをゴミ箱に投げたが入らない。でもそんなことは気にしないキャスリンが映画の半券をわざわざ目につくように捨てるのは不自然。諜報員のチーフをしている凄腕のキャスリンでも自宅では気を抜いているのかもしれない。ただ、映画のことを聞かれて知らないと言うのは明らかに嘘であり、キャスリンの言動は不自然だった。 最後のシーンで口座にはまだ700万ポンドがあることを話し、キスを交わす2人からも恐らく700万ポンドは彼らの手に渡ることになるし、スティーグリッツも失脚させられ、2人の完全勝利となっている。 もちろん、セヴェルスの存在を知り、それを盗ませるところからキャスリンが仕組んでいたかはわからない。 ただ、どこかでキャスリンはゲームを楽しみだしている。こんなに楽しいのは数年ぶりと言う言葉からも、彼女はこの展開を楽しんでいる。 またジョージもどこかで真相を掴んでいるように思われる。衛星でキャスリンのことを監視している時に、監視して監視されて、お互いにそれを知っていると言う言葉からも、キャスリンはジョージに監視されていることを知っているし、ジョージが何をしているかもキャスリンはわかっているように受け取れる。 口裏を合わせたわけではなくとも2人はお互いのことを疑いながらも信頼し合っている。 本作のテーマは信頼であり、誰を信じられるかということである。諜報員は誰もが嘘をつき、欺きあっていて、欺瞞に満ちている。 そんな中でもジョージは嘘を嫌い、妻のためなら人も殺せると言う。同じく諜報員だった父親の浮気を暴き、家族とキャリアを同時に失わせたことがフレディから明かされ、鬱になったこともわかる。ジョージは父を失脚させたが、同時に自身も傷ついており、ジョージは大切な人を失いたくないし、傷つけたくないと思っている。浮気しまくっている周囲とは違って妻一筋のジョージは心からキャスリンを愛している。 一方キャスリンは必要な嘘はつくといい、仕事以外でもブラックバックとして謎が多い。ゾーイとのカウンセリングでは2人が互いに初めて面白いことを言ったというセリフがポイントになって、その発言が真実であるとわかる。キャスリンは健康を害するほどに薬を服用しており、ジョージに監視されることにストレスを感じている。ただ、着替えをジョージに見られている時に、ジョージが謝ると、それもまた嬉しいと返す。 キャスリンはジョージから監視されることにストレスを感じつつも愛を感じており、相反する感情が混在しているように見える。 冒頭にミーチャムが浮気したことで妻を怒らせているという会話があるが、これももしかしたらキャスリンのことなのかもしれない。ミーチャムはジョージにキャスリンを調べさせて彼女が浮気しているのことを遠回しに伝え、ジョージが父親の人生を奪ったようにキャスリンも彼から奪い2人ともども葬り去ろうとしたのかもしれない。 ただ、これもキャスリンが仕込んだことであって、ミーチャムと浮気をしてジョージを試したとも考えられる。そしてジョージはジョージでフレディやクラリサの浮気を知っていたことからキャスリンの浮気も知っていたのかもしれない。(むしろ1番身近なキャスリンが浮気していてそれをジョージが知らない方がおかしい)だから、ジョージはジェームズを介してミーチャムを殺した可能性すらある。 ジェームズをキャスリンが殺してカーペットで片付ける流れも、今回が初めてではない程に自然。家に来たときゾーイがカーペットが新しくなってると言う言葉からも誰かを殺すことが予定されていたかのようだし、騙し騙され真相を突き詰めることのすべてが夫婦の愛を確かめ合うためのゲームだったのかもしれない。 ミーチャムのことはかなり飛躍した憶測だが、色々な考え方ができるという点ではとても歯応えのある映画だったように思う。 登場人物の関係性は事前にわかっていたが、それでも聞き馴染みのない言葉が多く、正直ついていけてない。ここに書いた内容でも記憶違いで間違ってる点が多分あると思うし、もっと面白ポイントが散らばっているはず。深読みしないと呆気ない物語に感じる点ではちょっと微妙どけど、妄想が膨らむ映画としては見終わった後の方が忙しい映画だった。 嘘と欺瞞に満ちた諜報員たちの中でも夫婦をやっていけるのは信頼し合っているからという普遍的な価値の表れなのかもしれない。 もう一回観たいな。

ハリウッド諜報機関モノの

- 1年前

新作は久しぶりな感じがする。本格的ハリウッドの諜報機関モノなのに、鍵を握るのは、熟年夫婦の不信とさびかけた信頼なのか?というケイト・ブランシェットの存在感もすごいが、映画好きには見どころはピアース・ブロスナン。007を引退してから、はや23年。ジェームズボンドのOBが、こんな民間風組織に天下り転職して、顧問=(再雇用のアルバイト?)のようにスパイ活動を続けていた、、、 まあまあ元気でしたよ。

上質のスパイミステリー

- 1年前
アクションはほぼ皆無のスパイ映画。そのことだけ分かっていれば、全く退屈はしないと思う。 諜報機関内部の裏切り者をあぶり出す、上質のミステリー。少し異質なのは、厳格な調査官である主人公の妻への愛が、組織や国家への忠誠心を上回っていること。その… 続きを読む

アクションはほぼ皆無のスパイ映画。そのことだけ分かっていれば、全く退屈はしないと思う。 諜報機関内部の裏切り者をあぶり出す、上質のミステリー。少し異質なのは、厳格な調査官である主人公の妻への愛が、組織や国家への忠誠心を上回っていること。そのことによって混迷しそうな展開を、愛の力?で解決に導いていく。脚本と各役者の演技が秀逸。 いつも思うのだが、英米人は招待された食事の席でもsexの話ばかりしてるのかな?(Hなシーンはほとんどありません)

諜報員は騙し合いがお好き?

- 1年前
アクションではなく、殆ど台詞のみで進行する諜報ミステリー・サスペンス上級編。通常なら2時間程になる作品を敢えて94分に仕立てたかのように分かりにくい。が、ミステリーや謎解き映画好きなら、わかりにくさも含めて(→また観たくなる)楽しめると思い… 続きを読む

アクションではなく、殆ど台詞のみで進行する諜報ミステリー・サスペンス上級編。通常なら2時間程になる作品を敢えて94分に仕立てたかのように分かりにくい。が、ミステリーや謎解き映画好きなら、わかりにくさも含めて(→また観たくなる)楽しめると思います。 タイトル及び作中でも何度も使われる「ブラックバッグ」は、秘密の情報収集活動、極秘(不法)任務の意。 往年のフイルム・ノワールを彷彿とさせる暗い画面が冒頭からしばらく続き、諜報員夫婦の夫ジョージに命じられた或る極秘任務のため、諜報員夫婦の家に4人の諜報員仲間が集められ、食事が振る舞われる(料理を用意する手慣れた包丁さばきもプロ並みでお見事!)。この席につくジョージ以外の5人(ジョージの妻キャサリンも含め)のなかに、世界を揺るがす門外不出プログラムのセヴェルスを外部に流出させた裏切り者がいるはずなのだ…。 セクシャルな場面は皆無なのに、その代用のようにテーブルトークはその手の話題ばかり、しかも裏切りばかり。言葉で勝負しようという製作側の意図が伺える。 カウンセラーのゾーイとキャサリンの面談場面も面白い。相手が「初めて面白い」発言をしたと、どちらも一回ずつ言う。つまり面談時間の間、どちらも一瞬本音を漏らすだけで、あとは嘘っぱちか惰性に近いカウンセリング・トークということだ。 嘘と騙し合いだらけのなかで、変わり者のジョージの口癖は「嘘は嫌いだ」。しかし夫婦の会話では、「君以外には嘘もつく」とジョージは言い、「必要なら嘘もつく」と妻キャサリンは言う。 この主人公夫婦をはじめとする登場人物たちすべての騙し合いバトルのなかに、嘘と嘘でないものを聞き分けねばならないのはジョージだけでなく、観客であるわたしたちも同様だ(だから面白い)。 黒縁メガネ効果で、メガネをはずす一瞬までジョージを演じる俳優に気づけなかったりするものの(気づいたとき、その化けっぷりに感動)、ケイト・ブランシェットの存在感はこの作品でも圧倒的。もしかしたら当て書きなのではないかと思ってしまうほど、彼女以外のキャスティングは考えられない作品になっており、彼女のファンなら必見。 この策略のプロたちによる嘘と騙し合いの世界。もしかすると最後に騙されるのは観客かもしれない。 初公開時以来観ていないソダーバーグの長編デビュー作を、久しぶりにまた観てみたくなりました。

本当にいい映画というのはこういう映画のことを言うのだ。

- 1年前
アバターもいいけど、こんな映画にこそ本来の映画の醍醐味が詰まっていると思う(アバターを否定してるわけではない笑)。 素晴らしい役者たちがこぞって実力を発揮する。マイケルファスベンダーのしかし過剰ではなく口で言わずに物言うというミニマムな引き… 続きを読む

アバターもいいけど、こんな映画にこそ本来の映画の醍醐味が詰まっていると思う(アバターを否定してるわけではない笑)。 素晴らしい役者たちがこぞって実力を発揮する。マイケルファスベンダーのしかし過剰ではなく口で言わずに物言うというミニマムな引き算の演技。ケイトブランシェットのしかし格調高い高尚な佇まい。あのお下劣で下品なベテランのトムサイズモア(違う違う。もう亡くなったんでしたトムサイズモアさん。しかし転生したかのようでした)。 本当に映画が好きでよかったと思わせてくれる映画であった。 「どうやって真実を話していいのかわからない」。諜報員という職種柄の職業病であるのだが、今はもうこの世界では職業病というか社会病になっていると思われる。 そんな中でもこの夫婦の特異性ときたらもう。今まで見たどんな夫婦たちに対しての他の追随を許さない(映画や現実も含む)。 そしてそれが強固だからこそ利用されるという皮肉。愛のない者が愛を利用するというねじれ具合が何とも言えません。 フィッシュが象徴的に使われている(スラングでいっぱい意味あるよねショーシャンクでは新人の囚人だったしティムバートンのビッグフィッシュでは大ホラ吹きみたいな意味だったな)。ルアーで誘い込むとか、釣った後に泳がせるとか、生け取りの魚食うやつもいた。 釣り舟を水面から撮ってるシーンがあったがなるほどそうなるかと最後唸らされました。他にも食卓シーンからまだまだ物語のルアーがいっぱい仕込まれてあったのでしょうね。また見たい。 思えばマイケルファスベンダーはタランティーノのイングロリアスバスターズの酒場会話劇で本領発揮してたなあと。帰って見ようっと。 元007のピアースプロズナンが出てるのもワザとやな。最近この人元ジェームズボンドを利用した引っ掛け的な役が増えてる。いやらしい悪役がまた似合うんですねー。 ブラッグバッグにはいっぱい入っている。人間は誰しもブラッグバッグがあってそれぞれに見せられないものがいっぱいあってそのままで墓場まで持っていくのでしょうね。全部見せれるような関係性は成立するのでしょうか。お互いに全部カバンをひっくり返して曝け出すのが正しいとは決して思いませんね。ちょっとずつ出して見せ合いっこできたらなあと。探り探りで関係を築いていくのか夫婦とは。あー、見なくてもわかるということか。もう推測で。 あかん。言いたいことがいっぱい出てくるけどもうキリがない笑。 是非、味わってほしい。映画館でアクションのないスパイ映画を。ジリジリした緊張感のある会話劇を。 唯一あるアクションも音を消すという徹底ぶりが……。ってしつこいですね笑。もうやめときます。

チケット予約
ページ上部へ戻る