羊が牙を剥く。
starstarstarstarstar - 1年前
「配信」のシステムはよくわからない。
しかしそれは問題ではなく、ポイントはこの映画の中で物語を描く注意点でそのシステムを理解していないことが邪魔になるかどうかだ。
わからないことがノイズとなって引っ掛かり続けるならば物語に入り込めないことに… 続きを読む
「配信」のシステムはよくわからない。
しかしそれは問題ではなく、ポイントはこの映画の中で物語を描く注意点でそのシステムを理解していないことが邪魔になるかどうかだ。
わからないことがノイズとなって引っ掛かり続けるならば物語に入り込めないことになる。
この映画はどうだったかというと、大丈夫だった。一旦、こんなものだと理解すれば後は全く問題なし。そして理解した後もクドイほどの説明もなくストレスなく物語に入り込めた。これはこうでだからこうなるわけかと。
これは演出の腕ですね。素晴らしい。
人間の欲深さも容赦なく発揮されて気持ちいいくらい鬼畜。ブラボー!鬼畜(笑)。
ゾッとする瞬間がある。
人懐っこくてかわいいと思ってた人が急に牙を剥いてきた時。後ろから忍び寄る、まさにあのシーンだ。
我が拙い人生で体験した出来事がフラッシュバックした。20代の頃、大阪のとある大きな大衆ビリアード場。友達と2人でナインボール(9番の球入れたら勝ち)に興じていると、年下っぽい男の子2人が話しかけてきた。何でもビリアード初めたばかりでせっかくなので一緒にしてくれませんかと。感じの良さそうな少年たただったので一緒にゲーム開始。2対2のチーム戦でせっかくなのでジュースでも賭けましょうと。和気あいあいとゲームは進む。確かにヘタに見えた。最後にたまたま9番の球がポケット入った感じで「やったー」「ラッキー」と無邪気に喜ぶ少年たち。1ゲーム終了後、少年はホワイトボードにおもむろに120円と書いた。違和感を感じたがジュース代かと思いそのままゲーム続行。オレの友達は人懐っこい少年たちに調子にのって打ち方を教えたりしていた(ヘタなのに笑)。その後5〜6ゲームくらいしたかなあ。途中までは我々がどんどんポケットに球を沈めていく展開だったがなぜか肝心の最後の9番の球を入れる時だけは彼ら。毎回「ラッキー」と言っていた。その度にこそこそとホワイトボードに書く。何となく見て倍々になってる感じだったがさほど気にせずにいた。最後は7000円くらいなってた。最後の最後、牙を剥いた。無口になり完全に仕留めにきた。空気が変わった。素振りをする。プロの腕前。そこで気づいた。やられたと。ラッキーだったのはほんとに最後の最後はミスで向こうが外したことだ。「しまった。もうええわ。今回はなしな。オレらプロやねん」。俺たちは言葉をなくした。あんなにもフレンドリーだったあの子たちが今はスルドイ顔になっている。あれが演技だったと思ったらゾッとした。その後よく見ると1人は前歯がなくて腕には注射の痕があった。またゾッとした。去り際に「まだ俺らここにいるから他の人に言ったら殺すよ」と言われてまたまたゾッとした。
すみませんしょーもない体験談で長くなってしまって申し訳ない。
言いたいことは、トラウマが蘇るほどリアルゾッとする体験ができますよということです。
さぶいぼが立つほどのサスペンス。
なかなかないですねーこんな映画。
羊が牙を剥くところ、ポイントです。