スプリングスティーンは好きですが
音楽関係の映画は何でこんなに暗いの?と思ってしまいました。 「ネブラスカ」の時期で「ボーンインザUSA」が同時に進行していたのは驚きでした。
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1982年。キャリアの岐路に⽴つブルース・スプリングスティーンは、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。ロックスターとしての喧騒を離れ、彼が向かったのは、誰もいない荒野のような〈どこでもない場所〉。4トラックのレコーダー⼀台、⼿元にあるのは曲になりかけた断⽚だけ。恋⼈との時間、幼き⽇の⺟との思い出、そして⽗との確執に苛まれながら、彼は静かに魂を刻み始める。その時、彼に何が起こっていたのかー。
©︎ 2025 20th Century Studios
音楽関係の映画は何でこんなに暗いの?と思ってしまいました。 「ネブラスカ」の時期で「ボーンインザUSA」が同時に進行していたのは驚きでした。
ブルース・スプリングスティーンという“巨大な存在”を扱いながら、この作品が選んだのは英雄化でも神格化でもなく、人としての揺らぎを丁寧に描く方向だった。ここにまず好感を持った。 スプリングスティーンは、音楽への没頭ゆえにフェイを巻き込めず、関係がうまく回らない。よくある「仕事人間」の描き方に似ているが、彼の場合は“どうしていいか分からない”という不器用さが強調されている。派手なドラマではなく、現実のぎこちなさに近い描写だ。結果として、観る側が“人間のサイズ”で捉えられるブルースが立ち上がっていた。 特に、カリフォルニアで父と向き合う場面は印象に残る。決して理想的な再会ではないのに、ロッカールームで父の膝に乗りにいくほどの距離感の揺れが生まれる。その姿は、単なる和解の美談ではなく、“歩み寄るとはこういうことだ”と思わせる静かな強さがあった。 制作パートでは、ミキシングエンジニアがネブラスカの音源をレコードに落とし込むために、古い工場を探し回るくだりが興味深い。選択肢が限られた中で「それでも作品を損ないたくない」という職人的な意地が、スプリングスティーンの側の表現姿勢とも重なる。単に“名盤誕生の裏側”ではなく、妥協と葛藤の積み重ねが静かに提示されていた。 また、バンドメンバーとの作業風景は、日本のミュージシャンの制作ドキュメントを思い出すほど素朴で、どこか普遍的な“音を形にする人間たち”の姿があった。ボーン・イン・ザ・U.S.A.へ至る過程を、過剰なドラマに頼らず積み上げていく姿勢は誠実だ。 全体として、この作品はスプリングスティーンを讃えようとせず、むしろ弱さや揺れを正面から扱っている。だからこそ、父とのわずかな接点や、自分の何かを認めざる得なかった瞬間が、過剰な演出なしに胸に残る。彼が「She was right.」とつぶやく場面も、敗北ではなく、手放すことへの恐さと安堵が入り混じった人間的な場面として機能していた。 評価は決して高くないようだが、この静かな描写をどう受け取るかで印象が大きく変わる映画だと思う。自分は、ヒーローの物語ではなく、スプリングスティーンという人が“できる範囲で前へ進む”姿勢に強く引かれた。 4.5点をつけたい理由はそこにある。派手な感動を目指していないからこそ、その誠実さがしっかり届く作品だった。
うーん結局どーしたかったのか、わからないまま終わりましたが、正直イマイチな内容そこまでカッコ良さも感じれませんでした!
「無人島に一枚だけ持っていくアルバムは?」と訊かれたら、ブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走」と答えてる。 そんなボスがアコースティックアルバム「ネブラスカ」を完成させる迄の話をジェレミー・アレン・ホワイトが演じる。 大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」の20世紀スタジオチームの作品だからと言って油断してはいけない。(笑) 「ネブラスカ」というアルバムがどういう内容か、更にはたまたま今年観た1973年のアメリカ映画「バッドランズ」をチェックしていくことをお勧めします…ってか、演奏シーンは殆ど無いし、割と熱心なスプリングスティーンファン以外には、正直あまりお薦め出来ないかも。 しかし、正義感の強い熱いアメリカのロックンローラーみたいな彼のイメージはかなり変わると思う。 オレ?オレは観て良かった。 面白かったとは言えないけど。
ザリバーから好きになって、次の作品がネブラスカだった。当時、読んでいたロッキングオンでも賛否両論だったことを思い出した。その裏側には、このような葛藤があったんだとしみじみとしました。