夕星
starstarstarstarstar - 1週間前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
うん、よかった。とってもよかった。
ちょっと横浜流星と広瀬すずが良すぎた。
親や周囲の目にさらされながらも、似た境遇の2人が強く惹かれ合い、運命を共にする。瀬戸内という閉ざされた社会の中でもがく2人が夕星を目印に歩む15年間。15年の中に、成功と挫折と葛藤が暁海と櫂を通して描かれる。壮大な愛の物語。
櫂は恋愛に奔放な母に振り回されながらも、尚人と2人で漫画家として成功を収めていく。一方で暁海は浮気された母を1人にはできず島に残り、なんとか1人で立って生きていこうとする。
成功して散財する櫂と将来が見えず節制する暁海の想いはすれ違う。浮気をしないと言っていたのに、連絡したい時しようと言っていたのに、約束は守られず、暁海の心は離れていく。連絡も取らなくなり櫂にとっては"つまらない女"となっていく暁海。櫂はそれでも安心があり責任がある相手としてまた一緒に花火を見ようと帰ってきたのに、窓の外を見ることはなく暁海を見ることもない。
結婚しよか
別れようか
そんな正反対のやりとりがあって、話し合いをすべき時に櫂は眠りに落ちてしまう。
櫂と別れた暁海には北原先生と父の浮気相手の瞳子が手を差し伸べる。北原先生は過去に暁海と同じように窮地に陥っていた教え子に手を差し伸べ、その娘を育てているが、そんなことつゆとも感じさせない父性で娘を包み込む。北原先生は2人を海辺で見つけた時も咎めることなく、避妊を進め、島に残った暁海のことをずっと見守ってきた。遂には互助会として結婚という型に一緒にはまる。父の浮気相手である瞳子も暁海に対しては責任を感じていて、資金援助を申し出たり、刺繍を暁海に教えて自立を助ける。
この2人がいたから暁海はなんとか生きてこれたんだと思う。2人とも正しいことを言う人だった。正論は現実を助けないかもしれない。それでもいざという時に正論が後ろ盾となることを教えてくれた。
一方で暁海の安心に甘えて成功に浮かれていた櫂は、尚人の私生活が取り沙汰されて一気に転落していく。尚人には北原先生や瞳子さんのような存在がいなかった。どうすることもできず、落ちていく櫂を植木さんと二階堂さんが諦めなかったことで櫂は生きられたんだと思う。尚人としかやらないという櫂の強情さも酒に呑まれるだらしなさも2人は全部受け止めた上で櫂の才能を認めて待ってくれてた。
すれ違ったままだった2人は周囲に支えられて再び引き寄せられる。離れ離れになっていた時間が消えてなくなるように。一緒に過ごす残された時間はかけがえのないものになったはず。
櫂は暁海の目を盗んで最初で最後の小説を書く。
書きたいものはもうないと言っていた櫂が最後に書いたのは暁海だった。櫂は暁海という星に導かれていた。
最後に花火を見ようとして、目に映ったのは夕星。
どこにいても2人をつないだ星の下で最後の時間を過ごせてよかった。大事なところで今度こそ眠りに落ちなくてよかった。
原作の記憶が曖昧なまま見たが、櫂の母親が尾野真千子で一気に思い出した。それくらいハマり役だった。北原先生の長谷川博己も瞳子さんの石田ゆり子もハマり役だった。特に長谷川博己はなんだか久しぶりに見た気がするが本作の中でも存在感が際立っていた。主張は全然強くないのに北原先生の言動が強く印象に残っている。あと、濱田岳が空港で櫂から原稿を受け取ったときのカラ元気で泣きそうになった。
そして、なにより横浜流星と広瀬すずが良すぎた。
ちょっと2人の画が強すぎてストーリーをくってしまってたいたような気もするくらい、ずっとスクリーンに映る2人に釘付けだった。高校生から30代の大人になっていく姿がリアルだった。この2人だからここまでの年齢をここまでの解像度で演じてれるんだと思った。強気で漢気があるが強情で出不精な感じの横浜流星と健気で遠慮がちなところもあるけど芯を曲げない強さのある広瀬すずは一生見ていたい。
広瀬すずと横浜流星の共演は流浪の月や片想い世界でも見ていたが、今作が一番幸せそうな最後でよかった。
最後に暁海が櫂の小説を読んで2人の思い出がフラッシュバックするシーンにはそこまでで出てきてない2人の思い出がたくさん差し込まれていて、あー2人はちゃんと生きてきたんだな、繋がっていたんだなって思えてこみ上げてくるものがあった。暁海は黄色の服を、櫂は青色の服をよく着ていて、それぞれが夕星と海になっていた。
地方社会の閉塞感も漂っているが、そこから2人が自分の人生を生きていく上で今治はとても魅力的な場所にも思えた。とても海が綺麗だった。。
邦画の恋愛ものとしても、完成度が高くて、
とってもよかった。
こんなに泣くとは😭
starstarstarstarstar - 1週間前
原作がとても良いと聞いたのもあるけど、単にすずちゃんと流星くんなので絶対観るよ!ってことで原作も読まずに鑑賞したわけですが…まさかこんなに泣くとは思わず、終わってからの余韻も残りまくりでした。
親ガチャ外れた2人が恋に落ちる甘々ラブストー… 続きを読む
原作がとても良いと聞いたのもあるけど、単にすずちゃんと流星くんなので絶対観るよ!ってことで原作も読まずに鑑賞したわけですが…まさかこんなに泣くとは思わず、終わってからの余韻も残りまくりでした。
親ガチャ外れた2人が恋に落ちる甘々ラブストーリーかと思ったけど全然違ってたよ…ごめんなさい😭
夢を掴むため、家族のためのそれぞれの選択がせつな過ぎた。
思い合ってても伝わらないし、すれ違うし、次々とトラブル起こるし、そんな中で「正しさ」とはなんなのか?なんてわからんし。
答えなんてきっと決まってないけど、「誰かのせいにしない人生を生きる」ことは幸せなんだと思う。
色々な選択があって最後に行き着いた所が2人にとっての最高であることを願っています、ほんっとに。
15年という長さをあれだけ自然に演じられるすずちゃんと流星くん…高校生からアラサーまでイケるってどんだけですか?ほんとに…すごい(語彙力)
そしてそして、俳優陣の層の厚さよ…主役級が脇役で、みなさん凄すぎて主役の2人がさらに引き立てられてました👏
私的MVPは長谷川博己さん🥇濱田岳くんと中村アンちゃんはナイスアシスト賞👏そして北斗くんファンの皆さま、心してご覧ください…🥹
最後RADの野田さんの歌声もまた響きます😭
櫂にとっての夕星はきっと暁海だったんだろな🥹(ポエマー発動してシメます)
タンデム(2人乗り)の魔法使い
starstarstarstarstar - 4日前
藤井監督が帰ってきた。美しい瀬戸内のロングショットもたくさん。何か圧迫感のあった「港のひかり」の憂いを晴らすように、、、そう「青春18×2」でも清原果耶の恋が始まった、台湾夜市のスクーター2人乗り。この映画では、広瀬すずの運転する自転車の後… 続きを読む
藤井監督が帰ってきた。美しい瀬戸内のロングショットもたくさん。何か圧迫感のあった「港のひかり」の憂いを晴らすように、、、そう「青春18×2」でも清原果耶の恋が始まった、台湾夜市のスクーター2人乗り。この映画では、広瀬すずの運転する自転車の後ろには、17歳の横浜流星が乗る。いずれも恋心に火がつく重要なシーンでのタンデム(2人乗り)である。背景には瀬戸内の美しい夕闇、黄昏、1番星の現れる昼と夜の淡い隙間。この映画では夕暮れ時の魔法もたくさん使っている。
松村北斗の太り変装。木村佳乃のやつれメイク。ルックバックのラストカットから引き継いだ???ようにも見える東京での暮らしのスタート場面とか、、、いずれも環境の変化を1カットで理解させる優れた画面構成力である。
今、恋愛映画撮らせたら、日本一の名手藤井道人監督。きっと2人が見た今治の花火も名所化する事でしょう。
本には勝てないけど…
starstarstarstarstar - 5日前
思っていたよりも静かに静かに物語が進行していきました。
本でかなり涙だったので、映画もかなり号泣かと思ったが、
感動して涙は出るけど、しゃくりあげるほどでもなく、でも確かにあとに引く演出。
植木さん役の濱田岳さんが素晴らしかったです。
ちが… 続きを読む
思っていたよりも静かに静かに物語が進行していきました。
本でかなり涙だったので、映画もかなり号泣かと思ったが、
感動して涙は出るけど、しゃくりあげるほどでもなく、でも確かにあとに引く演出。
植木さん役の濱田岳さんが素晴らしかったです。
ちがうよちがうよと櫂に言うシーンと、空港でのシーンが印象に残りました。本当に素晴らしい役者さんですね。
あの小説を、映画の枠に収めるのはとても大変ですよね。
本を読んでるからこそ、もう少し深掘りして欲しかったって言うとこは否めないです。でも一つの映画として素晴らしかったと思います。
瀬戸内の海のような静かな映画でした。
余韻が残る
starstarstarstarstar - 6日前
ただいま観終わりました。
何とも言えない余韻が残りますね。
17歳という甘酸っぱい青春の真っただ中で出会った二人。それから15年。さまざまな紆余曲折を経ながらも、最後まで人を思い続ける気持ちに、思わず涙がこぼれました。
そして、俳優陣の… 続きを読む
ただいま観終わりました。
何とも言えない余韻が残りますね。
17歳という甘酸っぱい青春の真っただ中で出会った二人。それから15年。さまざまな紆余曲折を経ながらも、最後まで人を思い続ける気持ちに、思わず涙がこぼれました。
そして、俳優陣の演技力には脱帽です。
横浜さん、広瀬さん、お二人の演技にすっかり引き込まれました。素晴らしい時間をありがとうございます。
私は50歳をとうに過ぎた者ですが、映画を観ながら、いつしか自分自身の人生と重ね合わせていました。
「自分も、過去にずいぶん翻弄されてきたな。あの子は今、どうしているのだろう……」
そんな思いが胸をよぎります。
歳月が流れても、忘れることのない人、忘れられない思いというものがあるのですね。
本当に素敵な映画でした。
実は、原作を7割ほど読んでいたのですが、最後まで読み切れず、結末を知らないまま今日を迎えました。
「ああ、こういう終わり方だったんだな……」
観終わった今、しみじみと心に残るものがあります。
原作には続編もあるとのこと。
さて、今度こそ最後まで読み切ろうと思います。