「今」を重ねる作品
共産党政権の下で党も含めて民主化への息吹が芽生える中、民主化に懸念を示すソ連が同盟国とともに侵略。そうした中、チェコの市民の側に立って放送を続けるラジオ局を描いた、真実に基づく作品。 政府が検閲により介入を深める中、作り手はそれをうまくは… 続きを読む
共産党政権の下で党も含めて民主化への息吹が芽生える中、民主化に懸念を示すソ連が同盟国とともに侵略。そうした中、チェコの市民の側に立って放送を続けるラジオ局を描いた、真実に基づく作品。 政府が検閲により介入を深める中、作り手はそれをうまくはねつける中で市民の支持を得ていく。 そしてチェコの共産党内部からも民主化の動きが出て「プラハの春」を迎えるが、ソ連などの侵略し、放送自体が徐々に追い詰められる中でも、生き残りを図る局員たちの姿は胸に迫るものがある。 特に主人公は意図せず局員になる中で、弟への思いが軸となり、徐々に変わっていく姿がよく描かれている。 翻って現代もロシアによる侵略が続き、状況は繰り返されている。 ただ、日本でも同じことが起きれば、市民はどれだけ偽情報に惑わされずに済むだろうか。ラジオを含めた「オールドメディア」だからこそ、多くの人の手を経てリスナーたちに真実が届けられている。SNSによる玉石混交の情報が飛び交う現代だからこそ、改めてラジオやテレビ、新聞の重要性を多くの人が感じるのではないか。