What made me do that
壮絶な生い立ちを経て、パートナーの朴烈と共にアナキストとして活動した果てに震災に乗じて大逆罪で逮捕されて死刑判決の後に無期懲役に処せられた金子文子のことは、韓国映画『金子文子と朴烈』で知った。栃木での服役からその生涯を閉じるまでを描いている… 続きを読む
壮絶な生い立ちを経て、パートナーの朴烈と共にアナキストとして活動した果てに震災に乗じて大逆罪で逮捕されて死刑判決の後に無期懲役に処せられた金子文子のことは、韓国映画『金子文子と朴烈』で知った。栃木での服役からその生涯を閉じるまでを描いているが、幼少期から受けてきた仕打ちが朝鮮半島での独立運動との遭遇と朴烈との出会いにより「わきまえない女」として目覚め、国へ復讐せんと猛烈に向かっていくわけだが、それを服役時にも貫いたことで、彼女が爆弾を投げたかったのは天皇及び皇太子ではなく、彼らを神と定めてしまった近代日本の様々なシステムなのではないか?と考えた。第二次大戦を経て生まれ変わったとはいえども、家制度や女性の虐げはなくならなかったし、今その近代のような時代に引き戻そうとする動きが見えてきていることを思えば、文子の苦しみと恨みに共感したら、その刃を振り下ろすのは、暗黒の時代にしようと企む輩へ、なのだろうか。全てを壊すのではなく、自分と同じ苦しみを後の世に続けさせるのではなくて。