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金子文子 何が私をこうさせたか ポスター

金子文子 何が私をこうさせたか

4.0 121分 2026/02/28 公開
ドラマPG12日本
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あらすじ

1923年9月、朝鮮人の虚無主義者/民族主義者の朴烈と共に検束され、1926年3月、大逆罪で死刑判決を受けた金子文子。恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、7月23日、独房で自死した。没年23歳。金子文子は、なぜ死んだのか? 大審院の死刑判決の後、栃木女子刑務所で自死するまで何があったのか。本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白であった死刑判決から自死に至る121日間の、文子のたったひとりの闘いを描く。

場面写真

予告動画

金子文子 何が私をこうさせたかの予告編を再生

キャスト・スタッフ

監督
浜野佐知
キャスト
菜葉菜/小林且弥/三浦誠己/洞口依子/白川和子/結城貴史/和田光沙/鳥居しのぶ/咲耶/佐藤五郎/足立智充/贈人/浅野寛介/森了蔵/関根大学/巣山優菜/大方斐紗子/菅田俊/吉行和子 ほか
配給
旦々舎

クチコミ

Takako Motohashi

What made me do that

- 4ヶ月前
壮絶な生い立ちを経て、パートナーの朴烈と共にアナキストとして活動した果てに震災に乗じて大逆罪で逮捕されて死刑判決の後に無期懲役に処せられた金子文子のことは、韓国映画『金子文子と朴烈』で知った。栃木での服役からその生涯を閉じるまでを描いている… 続きを読む

壮絶な生い立ちを経て、パートナーの朴烈と共にアナキストとして活動した果てに震災に乗じて大逆罪で逮捕されて死刑判決の後に無期懲役に処せられた金子文子のことは、韓国映画『金子文子と朴烈』で知った。栃木での服役からその生涯を閉じるまでを描いているが、幼少期から受けてきた仕打ちが朝鮮半島での独立運動との遭遇と朴烈との出会いにより「わきまえない女」として目覚め、国へ復讐せんと猛烈に向かっていくわけだが、それを服役時にも貫いたことで、彼女が爆弾を投げたかったのは天皇及び皇太子ではなく、彼らを神と定めてしまった近代日本の様々なシステムなのではないか?と考えた。第二次大戦を経て生まれ変わったとはいえども、家制度や女性の虐げはなくならなかったし、今その近代のような時代に引き戻そうとする動きが見えてきていることを思えば、文子の苦しみと恨みに共感したら、その刃を振り下ろすのは、暗黒の時代にしようと企む輩へ、なのだろうか。全てを壊すのではなく、自分と同じ苦しみを後の世に続けさせるのではなくて。

つな

今こそ観ておくべき映画

- 4ヶ月前
文子は関東大震災の直後、治安警察法に基づく「予防検束」として、夫の朴烈と検挙された。この予審中、朴が「大正天皇と坊ちゃん(皇太子)の殺害を計画していた」とほのめかし、文子も天皇制否定を論じたことにより、2人は具体的な証拠はないものの、思想を… 続きを読む

文子は関東大震災の直後、治安警察法に基づく「予防検束」として、夫の朴烈と検挙された。この予審中、朴が「大正天皇と坊ちゃん(皇太子)の殺害を計画していた」とほのめかし、文子も天皇制否定を論じたことにより、2人は具体的な証拠はないものの、思想を理由に大逆罪で起訴され、ともに死刑判決を受けた。 その後、「天皇の慈悲」として無期懲役に減刑されたが、これは死刑判決への反発の声が朝鮮半島を中心に根強かったことから、事態を悪化させないことが背景にあるとされる。 映画は減刑後、宇都宮刑務所栃木支所に送られた文子を中心に描いているが、文子の生き方は次第に看守を含めて共感を広げていく。 映画が進むにつれて、思想的には文子の方が生き生きとしているように見え、逆に刑務所長たちが思想的な「監獄」に捉えられているように見えてくる。実際、その後に日本は戦争への歩みを加速し、破滅していくことから、ある意味では文子による「警告」だったとも言える。 文子が自らの生い立ちを踏まえ、子どもに語り掛けるシーンが胸を突く。決して「過去」の話ではなく、このまま行くと「未来」になりかねないと警鐘を鳴らしている。 菜葉菜さんや小林且弥さんの演技が圧巻。さらに吉行和子さんの遺作でもある映画。見て後悔する人はいないだろう。

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