自分という存在
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
役者になったスパイ 無難な作品だった。 国民が監視され、政府へのデモ活動の疑いがある劇団に潜入した主人公が、そこで恋に落ち、友情を育みながら、自分という存在を見つけ確立しようとしていく物語である。物語自体に大きな驚きや新しさはなく、その過程をゆっくりと、丁寧に、そして優しく描いた作品だ。 ストーリーは平凡で、過去に似たテーマの作品も多く観てきたが、シェイクスピアの「十二夜」とリンクさせながら描かれる点は美しく、本作ならではの特徴といえる。 積極的に勧めたくなる作品ではないものの、気になっているのであれば観てみてもいい。少なくとも、退屈を強いられることはない作品だ。