尋找湯德章
台湾のことを口にして「親日」と言われるのに抵抗感があるのは、日本統治時代にあったことや2・28事件以降の白色テロなどが一般的に知られることがなく、どこか中国大陸との対立軸的に単純化されてみられていると思ってしまうからかもしれない。長年台湾に… 続きを読む
台湾のことを口にして「親日」と言われるのに抵抗感があるのは、日本統治時代にあったことや2・28事件以降の白色テロなどが一般的に知られることがなく、どこか中国大陸との対立軸的に単純化されてみられていると思ってしまうからかもしれない。長年台湾に行ってても、この複雑さをうまくまとめて受け止めきれていない。台南に行けば、現地の先人として名前を見たり聞いたりすることの多い湯徳章は、台湾アイデンティティの複雑さを象徴する人物としてこの映画では取り上げられている。長い戒厳令を経て民主化し、アジアで最も先進的な民主性を保っていても、不安定な世界情勢でまた変わってしまうことも考えられる。彼のように多くの無名の台湾人の命が20世紀の激動の中で失われていったこと、そして誰が正しくて誰が悪いかということをジャッジせずに、過去の過ちを認め受け入れて未来を見るという姿勢はどこであっても必要なものであると思う。