COMPLIANCE IS FLEEDAM
10/6は「トムの日」で2006年からパラマウント・ジャパンが日本で制定したらしい。 その日に因んだ先行上映・舞台挨拶中継を鑑賞しました。 19時から舞台挨拶が始まるかと思いきや、トム様がレッドカーペットのイベントから移動中のため、ロンド… 続きを読む
10/6は「トムの日」で2006年からパラマウント・ジャパンが日本で制定したらしい。 その日に因んだ先行上映・舞台挨拶中継を鑑賞しました。 19時から舞台挨拶が始まるかと思いきや、トム様がレッドカーペットのイベントから移動中のため、ロンドンプレミアのキャストインタビューの録画が流れ、焦らされることで期待が高鳴る感じでした。 トム様とイニャリトゥ監督が到着して舞台挨拶が始まると、トム様の作品に対する熱量が直に感じられたり、日本をリスペクトする気持ちに胸が熱くなりました。 トム様が「国宝」に感銘を受けたらしくロサンゼルスで特別試写会(ノーギャラ)を主催したことに、李相日監督が花束贈呈に訪れていました。 舞台挨拶が終わり上映が始まると、特殊メイクとはいえテキサスの石油採掘会社CEOの役が自然でトム様の演技が上手く、舞台挨拶でも言っていた名声が欲しくて俳優をしていないと言う言葉に、演じる幅の広さから演じる事が心から好きなんだと感じました。 序盤、作品に引き込まれて面白く鑑賞してたら、大統領と二人きりで話がしたいと自然愛好家だった母の部屋まで作品が過ぎたあたりから、「あれ?」「どう言うこと?」「えっ?」と途中、物語の展開が訳が分からなくなりました。 その後、考察しながら鑑賞していくと「なるほど」「そう言う演出なのね」と納得しました。 多分、考察できずに最後まで訳が分からなくなった人にはその展開から、凄くつまらなくなるのではと思いました。 この作品の表現したいことが理解できない人が大半かな? いろんな事への痛烈な風刺が含まれていて、化石燃料に依存している人間としてはディガーのように開き直って真実を受け入れるのか、偽善者ぶって悪者を仕立て挙げるだけで問題解決しない人間なのかを、考えさせらる演出には面白いと思いました。 冒頭の「人生は予測不能、王だろうが明日には死んでるかも」や「猫の余命が2週間か···5分か」の台詞に、日本も明日には弾道ミサイルが落ちてくるかもしないし、エネルギー資源の9割や食料など約6割を輸入に頼ってることを考えると、如何に脆弱な国に住んでることかを痛感します。 多分、痛感したところで何もできないので悪者を仕立て挙げるだけの、偽善者だと実感させられました。 後は開き直って神頼みで祈るだけ、無神論者だけど人間なんて自分に都合の良い生き物だから、と思いました。 最後の映像で壁に書かれた「COMPLIANCE IS FLEEDAM」は映画業界含め社会への過剰なコンプライアンス(アメリカでは白人や黒人がチャイナドレスを公共の場で着てると差別扱いになるなど)に対する皮肉が込められてて面白かったです。 「COMPLAIANCE」→従うこと(拘束) 「FLEEDAM」→自由 2つのフレーズが組み合わさって社会への矛盾を、台詞とかでなく見落としがちな映像として表現していることも良かったです。 とにかく小物や背景、台詞、演出など、いろんなものに風刺が込められていて、一度鑑賞しただけでは全て把握できないと思いました。 トム様作品の中では「ROCK OF AGES」の次に好きな作品になりました。