the beautiful city
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
. 『ユートピアの力』鑑賞。 原題は『THE POWER OF UTOPIA - Living with Le Corbusier in Chandigarh』 ル・コルビュジエがインドにあるChandigarh チャンディーガルという都市をゼロから作ったと言うドキュメンタリ作品。コルビュジエと計画都市というキーワードで連想したのがブラジル首都ブラジリア。ワタシが愛してやまないオスカー・ニーマイヤーが参画したブラジルの計画都市。 非常に興味深い視点のドキュメンタリで、最終的には”結果的に上手くいったゆえヒトが集まってしまい、集まってしまったゆえに問題が発生しまったという皮肉”が描かれている。 劇場スクリーンに映しだされるチャンディーガルは美しい街であり、私が思うインド像とは欲も悪しくも全く異なる街並み。とは言え、程よいインド感も垣間見える。インド感を味わいたい旅人には物足りないが住むには良い環境に思える。なにしろ現地インドの人々にとって、他都市にはない、様々な意味での”自由”がある都市であり理想郷ユートピアなのである。 オスカー・ニーマイヤー贔屓な私からすると、チャンディーガルは同じ構想の元に作られたブラジリアよりも街としての魅力が薄く感じられるが、ブラジリアには主張激し目で特徴的な建築物が多いからであり、チャンディーガルも随所にコルビュジエの息を感じる。 チャンディーガルはユネスコ世界遺産にも登録されているが、近隣の都市開発やチャンディーガルの建物の老朽化が進んでいるという。この都市が今後どのような運命を辿るのかを勝手に追っていきたい。