流麗な作画の71分にゲストキャラのドラマ上手く盛り込んで、イベントムービーとしても機能してる良作
テレビシリーズのプリキュアを、ちゃんと通して見て無い勢でしたが、今年放送されている『名探偵プリキュア』は、以前からチェックしていたアニメーターの矢野茜さんの多分初のオリジナルキャラクターデザインを担当していて、テレビ版『ぼっち・ざ・ろっく!… 続きを読む
テレビシリーズのプリキュアを、ちゃんと通して見て無い勢でしたが、今年放送されている『名探偵プリキュア』は、以前からチェックしていたアニメーターの矢野茜さんの多分初のオリジナルキャラクターデザインを担当していて、テレビ版『ぼっち・ざ・ろっく!』で、知った声優の長谷川育美さん出演と、注目してる2大御贔屓さんの関わる作品なので、毎回テレビ版を見ていたので映画にも見参した次第 今回は初プリキュア映画ですが、東映の児童向け作品の血統を、感じさせつつも玩具ライトを使う声出し応援上映の要素もある作りを盛り込み、必要なドラマ部分なども自己肯定感の低い子を、立ち直らせるテーマなどを配置してるのは、近年のアニメにも見られる特徴ですが、子供向けに「転んでも立ちあがるコトが大事」な直球なメッセージを送っているのには好感が持てる👍(子供向けアニメで繰り返し語られるテーマ) 東映の映画版作品に共通するテレビ版より流麗な作画に、約テレビ3本分の時間になる71分にゲストキャラのドラマを上手く盛り込んで、玩具ライトを振るイベントムービー(劇中で妖精達が玩具ライト出した場面はちょっと笑った)として面白い。 とかく映画になると物語のスケールを大きくしがちな作品もあるが、本作は内容的にはミニマムで、やや内向的にも思えるが、死力を尽くしても勝てない相手に、仲間や友として先輩プリキュア達が助けにやってくる展開(この作品の基本はシスターフッド)は、仮面ライダーやウルトラシリーズや近年のアメコミ映画にもある定番で、復活した4人のプリキュア達の活躍で、闇堕ちした「かりん」やアランが立ち直る姿にも高揚感とカタルシスがあり良い。 あと今回の明智、小林、くれあ、るるか達の衣装なども、新しいなっていたり、るるかのアルカナ・シャドウ姿を、物語的に巧く織り込んだりしてるのは、映画のスペシャル感があり嬉しい。 テレビだとちょっと頼り無い妖精のポチたんが、活躍して役に立っているのも意外性があった(ファンの方すまぬ。あとテレビの敵が本作に登場しないのも意外だった) 映画の主題歌も良かったが、テレビシリーズのOP曲も流して欲しかったところは正直ある。(イベントムービーの定番だと思うけど) 映画終わりのフォトセッションのおまけドラマでも、後日談的なプッシュをしてるのは、小さな子供にも理解させる親切設計なのも良い 先輩プリキュア達の登場場面も整理されており、ダレもなくすこぶるテンポも良い。 このへんは過去作の踏襲(テンプレ)かもですが、映画のゲストキャラを、売れっ子の実力派、鬼頭明里さんや内山昂輝さん(この手の役がハマる)などなどのプロの声優に限定したのも良い 何となく2ちゃんねるのモナー(笑)にも見える「ダメダメ」の声は、定番の吉本芸人さんだがうまい使いかただと思う。 でも個人的には、若手や中堅キャリアの知られてない実力派声優の登用でも良いとは思うけどね(声優さん層を厚くする事にもなる) ともかく作品としては、流麗な作画の71分にゲストキャラのドラマ上手く盛り込んで、イベントムービーとしても機能してる良作で、次の新しいシリーズの映画も予告されているが、シリーズ作品はいつか終わりが来ると思うので、年月が経った暁には成長して大人(中堅層も)向けの総括的な作品も見てみたい。 名探偵プリキュアのテレビシリーズの終わらせて方にも注目してます。 余談 今回のテーマをリアルにすると、名優ポール・ニューマンが、監督と製作のみをして奥さんの女優ジョアン・ウッドワードが主演した片田舎の独身中年女性の自立と旅立ちを描いた小品の傑作映画『レーチェルレーチェル』(1968年アメリカ)を思い出すが、それはまたの話しかな🤔(ソフト化希望)