D坂の殺人事件(1997)
あらすじ
昭和2年、古本屋の女将が殺されるという事件が起きた。第一発見者が逮捕されるが、やがて他の者にも嫌疑がかかる。『屋根裏の散歩者』に続いて実相寺昭雄が監督した、明智小五郎を探偵役とする佳品。原作は江戸川乱歩の2つの短編「D坂の殺人事件」と「心理試験」。物語は真田広之演ずる贋作師・蕗屋が依頼された春画の製作を中心に、団子坂にある古書店のなまめかしい未亡人や、亭主に隠れて緊縛プレイを楽しむ女房を交え、妖しくもつれた人間関係を官能的に描いていく。容疑者を特定する手段として心理試験(今で言えば嘘発見器か)が登場するが、観客の興味は殺人の動機を解き明かすことに向かう。 ドロドロしたものになりそうな題材だが、実相寺監督独特の映像センスが作品を美しくまとめている。妖艶なシーンを期待する向きには、逆光のために細部の判らない撮り方を不満に感じるかも知れないが、実相寺ファンはニヤリとすることであろう。
キャスト・スタッフ
- 監督
- 実相寺昭雄
- キャスト
- 真田広之/嶋田久作/三輪ひとみ/吉行由実/岸部一徳/大家由祐子/六平直政/斎藤聡介 ほか
- 配給
- 東京テアトル
クチコミ
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