国内最大級映画チケット予約サービス アプリで開く
undo ポスター

undo

5.0 47分 1994/10/7 (金) 公開
ドラマロマンスファンタジー日本
チケット予約

あらすじ

アトリエのような住まいで暮らす萌実(山口智子)と由起夫(豊川悦司)。ある時、萌実は身の回りの物をヒモで縛りつけるという不可解な行動をとるようになる。ペットの亀を縛り、編み物をする自らの手を縛る萌実を危惧し、萌実を精神科医(田口トモロヲ)のもとへ連れて行く由起夫。診察を受けたところ“強迫性緊縛症候群"の診断を下された。症状は進行し、萌実はついに目に見えないものまで縛り始めるのだった。

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
岩井俊二
キャスト
山口智子/豊川悦司/田口トモロヲ ほか
配給
日本ヘラルド映画/エースピクチャーズ

クチコミ

30年経っても色褪せない「衝撃」。日本映画の夜明けを告げた45分間のアートワーク

- 8ヶ月前
岩井俊二映画監督30周年記念上映『IWAI SHUNJI Film Works 30th Anniversary 1995-2025』にて、1994年の名作『undo』を30年ぶりに鑑賞しました。 上映時間はわずか45分。しかし、その短尺… 続きを読む

岩井俊二映画監督30周年記念上映『IWAI SHUNJI Film Works 30th Anniversary 1995-2025』にて、1994年の名作『undo』を30年ぶりに鑑賞しました。 上映時間はわずか45分。しかし、その短尺に凝縮された熱量は、公開当時の衝撃を鮮烈に思い出させてくれます。 ■ 停滞する日本映画界に投じられた「一石」 1990年代初頭。当時の日本映画界は「アルゴ・プロジェクト」のような新しい動きはあったものの、依然として魅力的な洋画に押され、話題と言えば大物女優やアイドルの露出ばかり……という低迷期でした。 そんな中、彗星のごとく現れた本作は、キャリア絶頂期の山口智子氏と新進気鋭の豊川悦司氏という豪華な共演以上に、その「映像言語」の革新性に圧倒されました。 ■ 岩井・篠田・隅田が織り成す「動く絵画」 岩井俊二監督、撮影監督の篠田昇氏、照明監督の隅田浩行氏。この黄金トリオが紡ぎ出す一コマ一コマは、まるで計算し尽くされた絵画のようです。 改めて見直して驚愕したのは、セットや小道具に至るまでの徹底した美意識。特に、部屋の「壁」の色彩センスはずば抜けています。昨今の作品に多い「のっぺりとした白壁」とは一線を画す、陰影に富んだトーンと柔らかなソフトフォーカスの使い方は、まさに職人芸であり、純粋なアート作品だと感じます。 同時期のウォン・カーウァイ監督とクリストファー・ドイル氏のコンビにも通じる、あの時代の熱気が宿っていました。 ■ 確信が、証明された日 今ではなかなか見ることのできない、山口氏と豊川氏による大胆かつ繊細なアンサンブルも本作の大きな魅力です。 公開当時、「この映画は何十年経っても古びない」と確信していましたが、今回の再鑑賞でそれは見事に証明されました。日本映画の明るい未来を夢見せてくれたあの頃の感覚が、今もなお胸を打ちます。

チケット予約
ページ上部へ戻る