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エドワード・ヤンが監督を務め、チャン・チェン、リサ・ヤンらを迎えて描く、実話をもとにした青春叙事詩。戦後あらたに生まれ変わろうとする国情を視野に入れて、出口の見えない迷路の中でもがくような少年たちの日々を描いている。不良少年同士の抗争を叙述することが、革命を語ることと同等な世界。大陸からの移住組の一家がこうむる圧力は、さらに露骨なものとなって少年スーを巻き込んでいく。彼の恋した少女ミンは、彼らのボスの情婦という噂がある。そのボスは、敵グループのボスと一騎討ちの最中、車にはねられて死んでしまう。やがてスーはミンとの交際を注意され、怒って中学を退学する。だがミンは、スーの親友で軍人の息子マーと付き合いはじめていた……。
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私が見たのは188分版だと思ってたんだけど、どうやら236分版だったらしくて。もう3時間超えたら何時間でもええわって気持ちになるね…。 でも体感はもっともっと短かった!あまりに世界に浸りすぎて好きなカットとかあっても中盤だと記憶から飛んでしまったけども。『牯嶺街少年殺人事件』ってタイトルだけで実はネタバレを全く踏まずに生活してたから、ちょっとワルい奴らと爽やか青春イェイ〜〜な前半に物凄く動揺した(イメージ的にはヘヴンズストーリーみたいな重々4時間を覚悟してた)でも基本的には青春色が強かった?からこそ最後の展開に「は??」って呆気にとられて。恐らく本気出せば2時間の一般的な尺におさめられる作品ではあるんだけど、当時の環境、その時代の青春、彼らの生活を刷り込ませ観客を楽しませ気づいたらその場にいるような臨場感、そして当時の価値観を知らない間に植え込むのには大切な尺だったんだろうな、と。DVDで観てたら絶対逃げ出したけども。(笑) 小明の小悪魔さも、映画とプレスリー、アメリカナイズされたレトロ感、兄弟設定、徒党、エドワード・ヤン監督の実際生きた空間と夢が混ざり合っている空想空間に浸ることが何処かワクワクした。 PFFの『悲情城市』と2本立てで見たからもうほんと自分アホだな〜って感じだったんだけど、『非情城市』は外省人が来るまでの台湾人の話で、『牯嶺街少年殺人事件』は前者の外省人が来る中の1組の家族の話で。台湾という縁がなかった地を少し知り得た気がして面白かった。つらいけど、オススメはしないけど、時間を使って後悔なし!
初上映も多分見たはずだが、久しぶりに見たくて4時間に挑んだ。映像がとても美しく、日本統治下にあった名残を背景に物語が進む、題材は深刻だが、4時間の意味は見ないとわからない。あっという間だ。
こんなにも自然にストーリーが進む作品はお目にかかったことが無い。例えるなら高いところから低いところへ水が流れるような感じで全く違和感がなくすっと入ってくる。4時間という長尺なのに観ている客を現実世界に1分たりとも戻されない作りは驚愕の一言に尽きます。 ここに描かれているものを全て狙って作っていたのなら天才か宇宙人だと思うし、偶然の産物だったとしても映画の神が降臨した正真正銘の名作だと思います。こんな作品があるということ自身本当に驚きです。 ただ固有名詞がとても覚えづらくかなり神経を研ぎ澄ませ集中して鑑賞していても細かい所で迷走しました。4時間を短くは感じませんでしたが、観終わった後どっと疲れが出たのは長時間集中して観ようと努力したからだと思いますね。 俺的にこの作品の一番はエンディングロールの演出。ラジオの音声が流れた状態でエンディングロールに入るこの演出は何回観ても観終わった後の脱力感とトラウマになりそうな衝撃の結末を思い出し鳥肌が立つんだろうな。 何回観ても深い作品だけど、とにかくボリュームがあるので節目節目で見返したくなるそんな作品です。
予備知識ほぼ入れずに観たので、正直ラストを観るまで「なぜこれを4時間にする必要性があったのか」を考えながら観てたのですが、ラストを見た瞬間、全てが氷解しました。 一見、ウエストサイドストーリーのような少年ギャングモノなのかと思うのですが、もっともっと1960年当時の台湾のリアルな文化、政治、空気そのものを積み重ねて伝えることで、なぜラストのようなことが起こったのかを示す必要があったんですね。 主人公はいきなり想定外の進路になり、間違いなく鬱屈しているし、反抗もしている。つまりある程度よくいる子で普通なら紆余曲折しながらも普通に大人になったであろうはずが、世の中を否定して不良グループに入ることで、今度はその不良グループという狭い中でさらに窮屈な善悪やしがらみに絡め取られる。それは恋愛になるとさらに顕著になっていく。 その窮屈さを表現するものがきっと冒頭で主人公が手にする懐中電灯。少年には学校以外の世界も、未来も、自分が照らした範囲しか見えてなかった。最後にはそれすらも見えなくなってしまう。 相手役の小明というキャラクターがまた秀逸でした。アイコン的なわかりやすい悪女にはせず、ぎりぎりのところを成立させていたからこそ、少年が翻弄されるのもしょうがないと思わせてしまう。 登場人物が多すぎて、前半誰が誰かわからず観てたところもあるので、いつかもう一度観たいです。