祝福かもしれない
行きて還りし物語をやるスコットと、物語を持たないマイク。しかしリバー・フェニックス亡きいま、終幕は祝福に見えなくもなかった。ボブのくだりはやっぱりよくわからない。無理やり差し込まれた感がある。
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鬼才ガス・ヴァン・サントの長編映画第2作。ストリート・キッズのマイクは、ポートランドの街角に立ち、体を売って日々を暮らしていた。彼には、緊張すると眠ってしまうという奇病がある。そんなマイクの親友は、ポートランド市長の息子でありながら、家を飛び出し、やはり男娼をして生きているスコット。ある日マイクは自分を捨てた母を捜す決意をし、スコットと共に、兄リチャードが暮らす故郷アイダホへと向かう。手掛かりを追ってスネーク・リバーそしてイタリアまで旅する2人。しかし2人はイタリアで、お互いの進む道の決定的な違いを知らされる……。ホモセクシャル、近親相姦という要素をバックグラウンドにし、一風変わったロード・ムービーとも言える様相を呈した本作は、“家庭”とアイデンティティを求めて旅する姿がテーマなのだ。監督のガス・ヴァン・サントは、眠りに落ちたマイクの夢に常に母親のいる優しい家の情景を登場させ、この“家への回帰”というテーマをファンタジックにかつ詩的に描いている。
Images Courtesy of Warner Bros Pictures
行きて還りし物語をやるスコットと、物語を持たないマイク。しかしリバー・フェニックス亡きいま、終幕は祝福に見えなくもなかった。ボブのくだりはやっぱりよくわからない。無理やり差し込まれた感がある。