ランデヴー
あらすじ
この映画のビノシュは何か薄汚くみすぼらしく(それこそが監督テシネの描きたかったリアルなヒロイン像なのかも知れないが)、それぞれに感性も社会的立場も異なる三人の男性に同時に愛されるほどの魅力を感じさせない。彼女扮する女優志願の少女ニーナは同棲相手と別れ、新しいアパートを探して訪れた不動産屋で内気な青年社員ポーロ(スタンザック)と出会う。彼女に一目惚れしたポーロの熱心な案内であちこち部屋を回るうち、ニーナも彼に好意を持ち、結局、彼のアパートに転がり込む。そこで出会ったカンタン(ウィルソン)はポーロとは腐れ縁の仲で、やはり彼の部屋を当てにしてやってきていた。元は相当な有望株の若手俳優だったが、今は場末のいかがわしいクラブで『ロミオとジュリエット』をパロったハチャメチャなアングラ劇に出演している男。破滅的な雰囲気を漂わす皮肉屋で(実は過去にロミオを演じて華々しいデビューを飾った際、相手役で恋人でもあった娘を事故で亡くして以来、人生の目的を喪失したのだと後に分かる)、その激しさに魅かれたニーナは彼と一夜を共にしてしまう。ところが、彼はすぐに自殺ともとれる交通事故で死に、その葬儀に現れた初老の演出家スクルツレー(トランティニャン)は一目見て、彼女を新しいジュリエット役として舞台に出したい、これは死んだカンタンの、いや、その恋人だった彼の娘の導きだと告げる。出演を引き受けたはいいが、スクルツレーのしごきは容赦がなく、逃げ出そうとも考えるニーナの前に、カンタンの亡霊が現れる……。少し怪異譚めく魅力的なストーリで、男どもはみな好演しているが、如何せんヒロインが……ということだ。テシネは'85年のカンヌで監督賞を得た。
キャスト・スタッフ
- 監督
- アンドレ・テシネ
- キャスト
- ジュリエット・ビノシュ/ランベール・ウィルソン/ジャン=ルイ・トランティニャン/ヴァデック・スタンチャック/オリンピア・カルリシ/ミシェール・モレッティ ほか
- 配給
- PCJ
クチコミ
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