黒い瞳(1988)
あらすじ
チェーホフの『小犬を連れた貴婦人』他を基に、ロシア人の人妻に恋をしたイタリア男の物語として、ミハルコフがイタリアに招かれて撮った。あの短編世界のウィットをイタリアの土壌に移そうとして、いささか無理な設定にしたのが致命傷となった。やはりマストロヤンニ主演の「ひまわり」そっくりの展開と言えば、ピンと来るむきもあるだろう。つまり、大銀行家の娘の入り婿となった主人公は放蕩三昧に暮らし、地方の湯治場で出会ったロシア女性アンナと一夜を共にし、ロシアに去った彼女を追う。身辺整理をして必ず戻ると彼女に告げローマに帰るが、妻の破産が彼を待っていた。妻にすがりつかれれば振り捨てるわけにもいかず、アンナとはそれっきりに……。マストロヤンニは水を得た魚で、撮影も高水準。だが、あまりに身勝手な男の生き方を礼賛するがごとき反時代性と、舞台があちこち動くわりにテンポの緩い演出にいたく退屈する。
キャスト・スタッフ
- 監督
- ニキータ・ミハルコフ
- キャスト
- マルチェロ・マストロヤンニ/シルヴァーナ・マンガーノ/エレナ・サフォノヴァ/マルト・ケラー/イザベラ・ロッセリーニ ほか
- 配給
- ベストロン
クチコミ
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