いつまでも色褪せない
最初に観たのは20代。 今、6才の息子を持つ50代。 映画は変わっていない。 自分が変わっても尚、最高に素晴らしい作品。
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1985年公開。テキサスの美しい風景と、ライ・クーダーの哀愁の旋律とともに描かれるビム・ベンダースが監督したロードムービー。テキサスにある町・パリを目指して砂漠をさまよう男トラビス(ハリー・ディーン・スタントン)。弟は、倒れても口を聞かない彼を自宅へ連れて帰る。するとそこには4年前に置き去りにした息子がいた。トラビスは息子とともに妻を探すため再びテキサスへと旅立つが、思いがけない再会が待っていたのだった……。
最初に観たのは20代。 今、6才の息子を持つ50代。 映画は変わっていない。 自分が変わっても尚、最高に素晴らしい作品。
今年で製作40年になるのか…荒涼たるモハーベ砂漠、空港を見下ろすLA郊外、フリーウェイのジャンクション、そして大都会ヒューストンなど、ロビー・ミューラーが映し出す80年代前半の米国の風景を興味深く眺めた。 しかしトラヴィスよ、自分の愛に自信が持てずに家族を捨てるってオマエはよう…と頭を抱えたのは、もう自分が歳を経てしまったからか。父親の影響が強かったんだろうけどオマエよう…となってしまった。ロマンを解せなくて本当に申し訳ない。 ハンターが年齢の割に大人びていたが、幼くして両親に去られた故なのか。映画の結末の後、どういう人生を過ごしたのか知りたくもある。
ヴィムベンダースのロードムービー。映画は観る自分の年代によって登場人物それぞれの気持ちに移入してしまう。思春期にはまだ子供の立場で実母への想い、大人になると若くして子供をもつことの想像、夫も大変な想いしただろうとか、今は子供にとって何が良いのか(ロマンがないが)、育ての親である弟夫婦には子供がいない。不器用、優しい、せつない、強い。デジタルリマスター版は少しビビッドで風情がないようにも感じるが、ナスターシャ・キンスキーの美しさに釘付け。スクリーンで観ることができて良かった。
ヴィムヴェンダースはこの映画、脚本が半分のみ完成で作り始めたという。 出たとこ勝負の先行き不安な感じがストーリーに反映されてる。不安定さが良さ。伏線バリバリの映画が高評価を受ける傾向がある昨今。こういうタイプの映画はどっちに転がるかわからん感じがワタクシの心捉えて離しません。なんだかんだいって自然に伏線になってたりするんですが。これは人生においても同じで先の読めない自分の人生も、よくよく考えるとああ〜なるほどコレはあの時の伏線かと思うことも多々ありますよね。だからあの時ああだったのかと。人間関係が変なところで繋がったりして。台本通りのバシッと一本筋の人生なんて退屈ですものね〜。しかし安定を求めてしまう。同じとこ食べに行ったら同じ席に座りたがるし(苦笑)。そのへんは矛盾がありますが。ん〜それが人間(笑)。 ナターシャ・キンスキーがきれいすぎて絶対偽物やなと思って見てました。お母さんと誰かと見間違えたと。歳離れてるしあんな美人なお母さんは無理があります。何度か見て、はじめからわかって見るとまた違う味わい。それがそうなら見つけた息子はすごい。 このだいぶ年下のきれいな嫁って設定は巨匠好みですね。やたらとある。実生活もそんな感じの人多い。 それにしてもトラビスが気になる。何してた4年間。スーツにキャップで登場。喋らないと思えば喋り出す。靴全部並べて磨く。よくわからん行動多数(笑)。「砂漠でスーツの男が彷徨う」というイメージが監督にあったらしい。説明しきれてない感じが興味を持たせますねえ。そしてこのトラビスの名前からUKロックバンドの「Travis」となったらしい。あの美メロで有名な。コレあの「タクシードライバー」のトラビスから名前取ってたらまた全然違うバンドになっていたでしょうね。 「パリ、テキサス」というタイトル。パリってあのフランスのパリではなくてテキサスにある同じ名前のパリ(というかパリス)という名の全く違う土地。このシリーズ結構ある。アルフォンソキュアロンの「ローマ」とか「マンチェスターバイザシー」もマンチェスターじゃないし。もれなく名作が多い。今後も同じ名前の全く違う土地シリーズは要チェックですね。そのタイトルにもう名前は記号に過ぎないとか憧れとか身代わりとか深い意味が込められているのだろうか。 すみません。ダラダラ書いてしまいましたが、このように語るべきことがたくさんある映画です。
久々に映画みて泣いた