アル・パチーノの演技力
ゴッドファーザーの時のマイケルの時はスマートなマフィアを演じていたが、今作でのトニーモンタナはならず者という言葉がぴったりのキャラクター。 そしてアル・パチーノはトニーを演じているのでは無く、もうトニーそのもの。 映画では無くトニーモンタナのドキュメンタリーを観ているかと思うほどでした。
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アル・パチーノの狂演と凄まじい銃撃戦が圧倒的なバイオレンス・アクション大作。人は、傷のある殺意と狂気の顔を持つ男を"スカーフェイス"と呼んだ。1980年、キューバ人の前科者トニー・モンタナ(アル・パチーノ)は、反カストロ主義者として国から追放され、フロリダ州マイアミへ流れてきた。トニーは弟分のマニー(スティーヴン・バウアー)と共に、マイアミの麻薬王フランク(ロバート・ロッジア)から暗殺や麻薬取引などの仕事を請負い、その度胸を見込まれ部下となる。裏社会でのし上がっていくトニーはしかし、フランクの情婦エルヴィラ(ミシェル・ファイファー)に魅かれていく。
ゴッドファーザーの時のマイケルの時はスマートなマフィアを演じていたが、今作でのトニーモンタナはならず者という言葉がぴったりのキャラクター。 そしてアル・パチーノはトニーを演じているのでは無く、もうトニーそのもの。 映画では無くトニーモンタナのドキュメンタリーを観ているかと思うほどでした。
午前十時の映画祭14にて『スカーフェイス』(1983)を4Kで久々の鑑賞。 『スカーフェイス』(1983) ハワード・ホークス監督『暗黒街の顔役』(1932)のリメイクですが、脚本で参加したオリバー・ストーンが主人公トニー・モンタナ(演:アル・パチーノ)の出自をキューバから国外追放された反カストロ主義者に改変、公開当時の社会情勢を上手く織り交ぜたのは流石ですね。 イタリア移民を描いた『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネが冷静沈着な【静】なら、本作のトニー・モンタナは猪突猛進の【動】とまさに相反、対極なキャラクターを見事演じ切ったアル・パチーノの面目躍如、妻のエルヴィラ・ハンコック役を演じたミシェル・ファイファーも妖艶なまさにファム・ファタールでしたね。 監督は名匠ブライアン・デ・パルマ氏。 分割画面、長回し、スローモーション、目線アングルなど趣向を凝らしたいわゆる『デ・パルマカット』が有名ですが本作では凝った画作りは控えめで170分という長尺をだれさせず、麻薬王まで一気に駆け上がり、そこから転げ落ち破滅する最後までをテンポよく緊張感を維持させてくれましたね。特にラストのキレッキレの銃撃シーンは白眉。 トニー・モンタナは野心家であるが、全てを手にした後の空虚さや、『女子どもを殺さない』信条のため生き残りの最後のチャンスを逃すなど憎めないアンチ・ヒーロー。 今でもマフィア映画のカルト的傑作として評価されているのも納得ですね。
"THE WORLD IS YOURS" 午前十時の映画祭14にて鑑賞。 ハワード・ホークス監督「暗黒街の顔役」(1932)をブライアン・デ・パルマ監督、オリバー・ストーン脚本で脚色。1980年に起こったマリエル難民事件を題材に、キューバからアメリカに移住した青年トニー・モンタナ(演:アル・パチーノ)がギャングとしてのし上がり、やがて破滅していく様子を描く。 カルト的人気を誇る本作だが、さすがに朝からチェーンソーはキツかった。あと、上映時間170分も必要だったのかはやや疑問。ただしこれに関しては僕とデ・パルマ監督との相性の問題も多少あると思う。 ’80年代以降のデ・パルマ監督作品が僕はどうも苦手だ。これはこの時代の作品全体に共通するが、そもそもシンセサイザー全開のいかにもディスコディスコな劇伴が個人的に好かない。また、デ・パルマ監督の真骨頂は「高低差を利用した銃撃戦」にあると思っていて、本作もその点ではデ・パルマ節が遺憾なく発揮されてはいるが、逆にストーリーそのものにもたつきと軽薄さを見出してしまう。これは「アンタッチャブル」(1987)にも同じことが言えて、「もっと銃撃戦に全振りできるような題材にすればいいのに」と思ったくらいだ(その辺の毒が抜けて、ようやくまとまりを見せてきたのが「ミッション・インポッシブル」辺りなのか?)。あと20分短縮してくれればもっとよくなる気がする。 終盤にターミネーターみたいなのが出てきたのはともかく、脳筋全開でマシンガンをぶっ放すシーンは圧巻。そしてアル・パチーノ。「頭は切れるが野心が抑えられずに破滅する男」を演じさせたら彼の右に出る者はいない。誰もが羨むほどの大金を手にしながら庶民の幸せさえ実現できなかった哀れな男トニー・モンタナ。時折登場する母親の忠告は、恐らく分かっていても従えないものだったのだろう。そしていつまでも過去の栄光に縋りつき、周囲がどんどん離れていく中で迎えた幕切れは、展開といい場所といいどこか「サンセット大通り」(1950)のようだった。
熱中症警戒アラート発令。 オレの中(笑)。 今まで何度も見たが映画館は初めて。 体が熱い。 トニーモンタナ。 世界の全てを自分のものにしようとした男。 欲望が服着て歩く。 そのまま突っ走ったら死なずに済んだのに。 「おれは汚い手を使うやつにしか汚い手は使わない」 悪魔になりきれず滅亡に向かう。 見た目や振る舞い、言葉遣いで育ちの悪さが全面に出て完全に悪者というレッテルを貼られてしまうのだが実はそうでもなく、同じくアルパチーノが演じた「ゴッドファーザー」のマイケルの方が非情で人でなしで悪い人なのである。 物語はエピソードのつながりなのであるが、ひとつひとつのエピソードを次のエピソードが少し前のエピソードに喰い気味で入ってきており自然に続いていく。目前のエピソードを消化しつつ目線は次へ。わかりやすい例えは、ディスコ(この言い方ダサい笑)にて汚職警官が取り引きを持ちかける時に妹が女たらしと喋っているのを横目で見ている。コレ、わかりやすい。この演出を他に何度も物語の中でもやってます。面白い。作りとしても面白い。 コメディアンがステージに登場し観客全員が笑っているのに笑っていない2人がいる。それが殺し屋。あえてコメディアンを登場させ笑ってない人を映像だけでわからせて強調する緩急のついた演出。素晴らしい。 あんなにも息子を拒否しお金の受け取りも拒否してた母親の、その後格好と家がさりげなくゴージャスにリフォームされてたのが悲しい。態度はそのまんま。妹はわかるが母のそれはかなりせつない。金は受け取ってるらしいとわかる。それが人間か。 音楽が微妙にダサい。流れてる感じだけだがエモーショナル。ギャング映画に合わないのだがなんだか合っている。最後の殺し屋のビジュアルもダサいグラサンにダサいスーツ。でもそれがいい。 ミシェルファイファー。 圧倒的な美しさ。 たぶん知らぬ間に女性を見る時にエルヴィラを求めているような気がする。 姿を消したエルヴィラのスピンオフが見たい。 クライマックス。 毎回見ても思うのだが今回も見て思った。 トニーが1人で勝ってしまうのではないかと。
葉巻が似合う男の映画を二本連続で鑑賞。 プロローグというかはじめに流れる音楽が一周回って今っぽく、一発で引き込まれた。 「お前の手に触れるものはみんな腐る」。母に言われたように、トニーは瞬く間に落ちぶれていくが、終盤で見せるある一つの良心が、観客の感情移入を促す絶大な効果を生んでいる。 『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』っぽい盛者必衰の理を表した作品だが、こちらは完全なるバッドエンド。でもここまで自滅してしまえばある意味すっきりする。 意外と従順に側近をこなすフランクの元部下に萌えた。