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ネットワーク ポスター

ネットワーク

4.5 121分 2024/11/22 公開
ドラマサスペンスPG12アメリカ
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あらすじ

名声と権力欲に憑かれた女をクールに演じたフェイ・ダナウェイのオスカー受賞作。日々視聴率競争にしのぎを削るアメリカの巨大ネットワークを舞台に、そこに生きる男女の野望と絶望、TV業界の内幕を赤裸々に暴いた問題作。アカデミー賞では作品賞含む10部門にノミネートされ、ダナウェイの主演女優賞ほか4部門を受賞した。大手ネットワークで長年キャスターを務めてきたハワード・ビール(ピーター・フィンチ)は、視聴率の不振から解任を言い渡される。精神状態が不安定になったビールは、次週生放送中に自殺すると予告し、一大スキャンダルに発展。翌週、報道の責任者マックス(ウィリアム・ホールデン)がビール最後の放送を見守る中、エンタメ部門の新鋭プロデューサー、ダイアナ(フェイ・ダナウェイ)は、ビールを利用して新番組を立ち上げようと画策する。

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
シドニー・ルメット
キャスト
ウィリアム・ホールデン/フェイ・ダナウェイ/ピーター・フィンチ/ロバート・デュヴァル/ネッド・ビーティ/ウェズリー・アディ/ビル・バロウズ/ビアトリス・ストレイト/コンチャータ・フェレル/ウィリアム・プリンス/ジョーダン・チャーニイ/ダリル・ヒックマン/ロイ・プール/マイケル・ロンバード/レイン・スミス ほか
配給
UA

クチコミ

信じるか信じないかはあなた次第です

- 1年前
「これは脚本じゃない。あるのは現実世界なんだ」 午前十時の映画祭14にて鑑賞。 視聴率不振のため降板が決定した落ち目のニュースキャスター・ハワード(演:ピーター・フィンチ)は、降板2週間前の放送で番組内での自殺を明言する。放送直後に殺到し… 続きを読む

「これは脚本じゃない。あるのは現実世界なんだ」 午前十時の映画祭14にて鑑賞。 視聴率不振のため降板が決定した落ち目のニュースキャスター・ハワード(演:ピーター・フィンチ)は、降板2週間前の放送で番組内での自殺を明言する。放送直後に殺到した抗議によって即解雇となったハワードだが、彼の親友で報道部門の責任者マックス(演:ウィリアム・ホールデン)は、解雇の前にもう一度だけハワードを出演させる。するとハワードはその場でメディアの欺瞞をぶちまけ大反響となる。これに目をつけたプロデューサー・ダイアナ(演:フェイ・ダナウェイ)は、ハワードを預言者に据えたTVショーを企画し、視聴率は鰻登りとなるが...。 身につまされる。以前から都市伝説はいくつもあったが、それはあくまでも都市伝説であって意思決定に影響することはなかった。だがコロナ禍のあたりから陰謀論なるものが世間では台頭し、見過ごせないレベルで勢力を増してきている。情報の精度よりも鮮度が一層重視されるようになって、まともな人間なら少し立ち止まって考えれば「おかしい」と分かることでさえ何百万人という数の人間が大真面目に信じるようになった。劇中、ハワードに煽られた大勢の視聴者が窓を開け、雷雨の夜空に向けて怒りをぶちまける場面には戦慄した。この時、局の方針に異を唱えて解雇されたマックスは自宅の窓からこの様子を見ていた。この場面に限ればマックスが正しいのだが、多勢に無勢で、煽られた民衆を止めることは彼にはできなかった。 そしてフェイ・ダナウェイである。この物語の主人公はあくまでもハワード・ビールだが、どちらが主人公か分からないくらい彼女が作品を喰っている。「メディアにとって大切なのは真実よりも数字」という彼女の姿勢はまさに"宣伝の悪魔"ヨーゼフ・ゲッベルスそのものである。資本主義の一丁目一番地に身を置くダイアナと国民"社会主義"を売り込んだゲッベルスが全く同じ結論に辿り着いたことを考えると、終盤に大株主の会長がハワードに話したことが真実味を帯びてくるあたり、話がぶっ飛びながらもよく作り込まれた脚本だと思った。 数字に取り憑かれた人々が行き着いた病的なラスト。「用済みになれば捨てられる」のが資本主義ビジネスの摂理とはいえ、この選択は絶対にあってはならない。しかし、当事者たちにはその善悪を判断する理性すら残されていなかったと思うと、もうとてもとてもTVの電源を点ける気にはならなくなる。公開から50年近く経ってなお、ますます毒気を強めている名作。

今ここにある危機がずっとある

- 1年前
ソフト廃盤。サブスク配信なし。 ジョーカーの元になっていると聞き是非見たかったのだが、こんな最高の形で観ることができるとは。ありがとう午前十時の映画祭。 今から48年前の作品でありながら何だろうこの既視感。当時もきっと当時の「今」を捉えた… 続きを読む

ソフト廃盤。サブスク配信なし。 ジョーカーの元になっていると聞き是非見たかったのだが、こんな最高の形で観ることができるとは。ありがとう午前十時の映画祭。 今から48年前の作品でありながら何だろうこの既視感。当時もきっと当時の「今」を捉えたセンセーショナルな映画という評価だったと思うが、今2024年に見ても通用する。 極端に片方に偏っていく様。遠目で見ていると滑稽であるが当の本人たちはマジなのである。 なるほど。これがチャップリンが言ってた「人生は近くから見れば悲劇だが遠くから見れば喜劇である」と言うことか。 となると、人生は全部ブラックコメディ。うーん深いなあ。遠くから間違ってると言ってあげたいのだが、遠いからあなたの耳には届かないのですね。結局周りから見て笑っているだけになってしまう。そして実は私も遠くで笑われているかもしれないという恐怖もある。 気をつけよう。近くの悲劇と遠くの喜劇。怖い怖い。 時代はめぐりめぐるけど人間は変わってないということなのかなあ。ある部分では。 今ここにある危機がずっとある。

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