こんなに攻めてたのか、、、
篠田正浩と岩下志麻の映画への挑戦を、少しだけ見聞した。Bunkamura宮下での篠田監督の懐古上映の最終日。「はなれ瞽女おりん」よりさらに8年も前につくられた。映画製作の大店である松竹を駆け落ちするように飛び出た2人が自分達の会社(表現社)… 続きを読む
篠田正浩と岩下志麻の映画への挑戦を、少しだけ見聞した。Bunkamura宮下での篠田監督の懐古上映の最終日。「はなれ瞽女おりん」よりさらに8年も前につくられた。映画製作の大店である松竹を駆け落ちするように飛び出た2人が自分達の会社(表現社)とATGの画期的共同製作映画が、この作品。 息が止まるほどの感動。おさんと小雪の二役を岩下志麻に演じさせて。そもそもあの近松門左衛門の名作歌舞伎にして、浄瑠璃。黒子達もまるでキャストとして、この映画のスタッフにして真っ黒黒スケとこの物語を新作映画に紡ぎあげた。大店の義理としがらみをブッチ切りのその野心。作家の魂はとても攻めていた。 初公開から、ほぼ60年後の渋谷の劇場でも、見終わった観客達の息を飲む音を聞いた。