妻への家路
私は現在の71歳の老生です。この映画の時代、つまり1970年代、老生は中国貿易で広東をしばしば訪れました。三十代前半でありましたから、夢中で前に進むことしか念頭になかった。この映画をみてあの時代が少し立体的に思い出されました。丁寧な映画作りをしている作品だと思います。
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1977年中国、文化大革命が終結し、収容所から20年ぶりに解放されたルー・イエンシー(チェン・ダオミン)は、妻のフォン・ワンイー(コン・リー)と再会するが、しかし夫を長年待ち続けた妻は、心労のあまり記憶障害となっており、イエンシーを夫だと認識することができなかった。イエンシーは他人として向かいの家に住みはじめ、娘のタンタン(チャン・ホエウェン)の助けを借りながら、いつか妻の記憶が戻ることを信じて奮闘する。収容所で書き溜めた何百通もの妻への手紙を読み、帰らぬ夫を駅に迎えにいく彼女に寄りそう。果たして、彼女の記憶が戻る日は来るのか……。『赤いコーリャン』『秋菊の物語』などのチャン・イーモウ監督とコン・リーが、『王妃の紋章』以来8年ぶりに再タッグを組んだヒューマンドラマ。 © 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved
私は現在の71歳の老生です。この映画の時代、つまり1970年代、老生は中国貿易で広東をしばしば訪れました。三十代前半でありましたから、夢中で前に進むことしか念頭になかった。この映画をみてあの時代が少し立体的に思い出されました。丁寧な映画作りをしている作品だと思います。
チャンイーモウ、コンリーというゴールデンコンビの最新作。 もう楽しみで仕方なかったけど期待通り素晴らしい作品でした。 記憶を失ってしまう妻をあらゆる手段で思い出させようとする夫。 そしてお母さんを追い込んでしまい後悔する娘。不運の連鎖でまさに初期の頃のイーモウ作品を見てるような胸にずしんと来る作品でした。 場面場面すごく印象的なシーンが多くて目が離せませんでしたが、駅に佇む夫婦の切ないラストは気づいたら涙が流れてました。 また心に残る作品と出会えてとても良かったです。
チャン・イーモウ監督。「赤いコーリャン」でデビューした中国の映画監督。文化大革命の傷跡は家族の心に深く突き刺さっている。独裁と弾圧の政治はもうごめんだ。政治的に弾圧されて20年間以上も家族から引き裂かれ、名誉回復されうちに帰った後も自分の記憶をなくした妻に寄り添い見守り続ける夫。記憶をなくしながらも夫の帰りをけなげに待ち続ける妻。そして娘。 妻役はコン・リー。「紅いコーリャン」も主演だったか。思いのこもった遠くを見る潤んだ瞳が、夫(チェン・ダオミン)の優しい眼差しと微妙に合わない切なさはなんとも言いようがない。 「紅いコーリャン」観たなあ。社会人になって1〜2年経った頃だったよ。映画館は「文芸坐」。確か中国映画祭だった。舞台挨拶もあったよな。同じ場所で同じ監督の映画を観るとはね。家族と人の心に深い傷を残す文化大革命。もう一度、独裁と弾圧の政治はもうごめん! 喜鵲(カササギのこと)の声が聞こえてきた。また観てみたい映画。