良作
非常によく練られていると感じました。復讐にかなり重みがあります。 そして何より、若尾文子がとにかく綺麗でした。
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三上於菟吉の同名時代小説を、伊藤大輔と衣笠貞之助が脚色、和田夏十がシナリオ化し、市川崑がメガホンをとった。1935年版に主演した長谷川一夫が、再び中村雪之丞と闇太郎の二役を演じた。その他、山本富士子や若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎などが出演。長谷川一夫300本記念作品。江戸で興行を張る上方歌舞伎の女形役者・中村雪之丞(長谷川一夫)は、父を冤罪で陥れ自死に至らしめた土部三斎と広海屋の姿を認めた。三斎の娘の浪路は雪之丞に恋をし、雪之丞は彼女を利用して父の仇を討とうとする。江戸の飢饉に乗じて米を買い占めていた川口屋は、雪之丞にそそのかされた広海屋に邪魔され破産、広海屋に放火した。怒った広海屋は川口屋を絞め殺すが、誘拐しようとした浪路に刺されてしまう……。
非常によく練られていると感じました。復讐にかなり重みがあります。 そして何より、若尾文子がとにかく綺麗でした。
今より自然な武家社会の様子とか奥行きに感嘆を覚えます。それは川のせせらぎの幅であったり、あばら家の屋根の上からの荒れた土塊にまみれた瓦の映像や貧困の様子。今でも華やかな武家屋敷や豪商のお屋敷は映像になりますが市井の描写はこの時代の映画の中にしか無いように思います。踊りの所作とか男で在る武士で有るという所作や決まりがしっかり有ると安心して観れます。大変楽しかったです。
4Kリマスター版での鑑賞。 闇の中に白刃が閃くコントラストの効いた立ちまわり、漆塗りの小箱の艶や絹織物の地紋までクッキリハッキリの繊細な美しさ、白塗りを活かしたメイクに、「日本映画はこうありたい」という美意識を感じた。 ぜひスクリーンで堪能を!