妾と小僧と生臭坊主
京都の古刹の住職が女を囲う。寺には口減らしで預けられた小僧がおり、愛欲の日々を送る二人の傍で、彼は住職から重労働を課せられた上、虐げられる。やがて妾は、そんな小僧を不憫に思い、同情から体を与えて慰める。そして或る日事件は起こる。世俗の世界に… 続きを読む
京都の古刹の住職が女を囲う。寺には口減らしで預けられた小僧がおり、愛欲の日々を送る二人の傍で、彼は住職から重労働を課せられた上、虐げられる。やがて妾は、そんな小僧を不憫に思い、同情から体を与えて慰める。そして或る日事件は起こる。世俗の世界にどっぷり浸り堕落した僧門をシニカルに描いた川島雄三ならではのブラックコメディ。本作で直木賞を得た原作者水上勉は小僧として辛酸をなめた経験があるらしい。住職を虜にし小僧に愛憎入り混じった複雑な感情を抱かせる妾に扮した若尾文子は、娼婦と聖母の二つの顔を併せ持つ女性を魅力的に演じている。