軽やかなラブストーリー
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
内戦下のタジキスタンで描かれたラブストーリー。と聞くとややシリアスな印象を受けるかもしれないけれど、ムードはとても軽やかでユーモアがあちこちに散りばめられている。 ものがたりは賭博好きなオトコが賭けで負けるところからはじまる。勝った相手はオトコの自宅を探るも賞金にかわるものは見つけられず、そのとき自宅で洗濯物を干していた娘をもらうと言い出す。娘は売り飛ばされたと勘違いし看病するためにわざわざ訪れた父宅から脱出。賭博仲間でもあるケーブルカーの操縦士に面倒を見てもらううちに、ふたりは恋に落ちる。かなりざっくりいうと、そんなところだ。ベネチア映画祭で銀獅子賞を受賞した作品である。 撮影は実際に内戦下で行われたそうで、バックで聞こえる銃弾の音はすべて本物だとあとで知り衝撃を受けた。 余談だがフランス映画を見てたまに思うのが、みんなずいぶんさらりと恋した相手と別れるなということ。汗拭きシートのようにサラサラしていて、全くべたつかない。この映画を見て、タジキスタン人も(たまたまかもしれないけど)さらり度が高めのように思えた。さっぱりとしていて気持ちがいいけど「え…!そんなにさらりと…!」と取り残された気持ちも残る。