ディアブロ・コディの脚本って人生のあまり見たくないようなえぐみみたいなものをそのまま載せたような本を書くので、ジェイソン・ライトマンみたいにスタイリッシュにまとめられる監督じゃないとそのえぐみが本当に生ぐさく出てしまうんだが、今作はまさにそんな感じ。
The Flashの演奏は世間的にどうとられてるのか知らないけど、個人的には「上手いけどダサい」という感じで、本当に場末のバーでおっさんおばさんが演奏してる感じで、ロックンロールも年をとった…と辛い気持ちになった。これ、わざとなのか、そうなってしまったのか、よくわからない。
シナリオもあんまり良く出来てるとは思えないし、全体的に決して良く出来た映画だと思わないんだが、最後の結婚式の演奏のシーンが個人的にものすごくグッときてしまって、それで色々どうでも良くなってしまった。
音楽はコミュニケーションであって、主人公的には本当にロックしかコミュニケーションの術がないのだ。その彼女のコミュニケーションで全員を踊らせることは出来なかったが、少なくとも何人かは踊らせることが出来た、というのが本当に感動的だった。どんなにダメになっても、そうやって必死でコミュニケーションをとり続けていれば、少なくとも何人かは踊らせることが出来るかもしれない。