オランダの田園風景を走るバス、教会を中心に閉鎖的な田舎町。ヨーロッパ映画らしい設定。
人付き合いを避けて暮らしているようでも、実は周りの目がとても気になるフレッドが、お金は勿論、言葉も
何も持たない男テオとの摩訶不思議な共同生活。心身ともに自由なテオによって、マナーやルールに縛られていたフレッドの生活がルールから外れる毎に自由に色づき始める。
そして、フレッドの人生のわだかまりさえ、解くきっかけとなる。
その時に歌われた「This is my life 」は、効果的で感動しました。
灰色だと思っていた人生も、心も世間からもほんの少しだけでも自由になると、鮮やかな色がつくかもしれない。そんな風に思えてくる映画です。
なによりもこのタイトルに惹かれて鑑賞。これまで、これほど惹かれるタイトルの映画があっただろうか?!というノリ。
舞台はオランダののどかな風景が広がる片田舎。それだけでもうこの映画を気に入ったも同然だった(笑)。どのシーンを切り取っても絵になる。
そして、この映画に穏やかに流れる時間と目に優しい色合いの画面に癒された。
他人との関わりもほとんどない、側から見れば孤独の男の日常に突如入り込んだあるおかしな男の存在。最初は嫌だったのに、「あれ、意外と悪くない…」と徐々に心境が変化していくということに素直に心がほっとした。こんなにのどかな場所と比べたら、東京というあまりに人々がせわしなく動いているところに自分が住んでいるからだろうか。
ラスト、ある人物が歌う「This is my life」(予告編にもある)、なんて心に響く歌だろう…。爽やかな感動がずっと見た後も残るいい映画だった。
なにかと胸が落ち着かないこの春の季節に見れたのは、ある意味セラピー的効果があった。急がず、ゆっくりいこう。そんな気にさせてくれる。
リラックスして、素直な気持ちで見てほしい作品。