“人生を謳歌せよ”が心に響く
生みの親を知らず幼くして養子に出された主人公と、その実母の数奇な運命を描いた見応えのある作品でした。 夫や子供に恵まれていても、実母の愛情を知らずに育ってきたことが、こんなに人を苦しめてしまうものなのかと辛くなりました。 主役のセリーヌ… 続きを読む
生みの親を知らず幼くして養子に出された主人公と、その実母の数奇な運命を描いた見応えのある作品でした。 夫や子供に恵まれていても、実母の愛情を知らずに育ってきたことが、こんなに人を苦しめてしまうものなのかと辛くなりました。 主役のセリーヌ・サレットさんが演じた、主人公の実母に寄せる思いや、自身の出生の秘密に気づき傷ついていく姿が実に繊細に描かれており、感銘を受けました。 また母親にも娘に明かせない苦しみをずっと抱えてきた経緯がありながら、実の娘に寄せる思いが募り続けていたことがこちらも丁寧に描かれます。 映画のラストに唐突に朗読される詩は、作家アンドレ・ブルトンの「狂気の愛」最終章にあるものだとのこと。監督ウニー・ルコントさんの特別な思い入れのある一節だそうです。彼女の生い立ちがまさにこの映画の背景にあることを知りました。一作目の「冬の小鳥」も是非拝見したいと思います。