温かい人々が壊れた心を癒していく。
starstarstarstarstar - 9年前
この映画、良かったです。田舎町に逃げ込んだ犯罪者のお話なのですが、彼は、ずーっと、自分のやったことを恥じていて、だけど、そうならなければならなかった運命を憎んでいて、自爆放棄になっていたんです。でも、この村で、温かいスマ婆さんに出会い、色々… 続きを読む
この映画、良かったです。田舎町に逃げ込んだ犯罪者のお話なのですが、彼は、ずーっと、自分のやったことを恥じていて、だけど、そうならなければならなかった運命を憎んでいて、自爆放棄になっていたんです。でも、この村で、温かいスマ婆さんに出会い、色々な事に気が付いても、それをイズミに聞こうとしないお婆さんの気持ちに癒されていきます。
このイズミも、最初からこんな温かい人たちに囲まれていたら、犯罪なんて犯すことは無かったんだろうと思うんです。でも、都会に一人でほおりだされて、生活する為に、安易な方法を選んでしまったんですよね。それはいけない事だけど、でも、人は弱いから、そうなってしまう気持ちも分からないではないんです。
最初、名前を聞かれて、イズミって答えるのですが、それが名前なのか苗字なのか分からないんです。で、みんなにイズミ君って呼ばれているんです。でも、最後の方で、自分の罪を償いたいと思って、自分の名前が「翔人(ショウト)」と告げるんです。やっと本当の自分を出して、向き合いたいと思ったのかなと思いました。
市原さんと林くんの二人が良いんですよ。そこにシゲ爺の綿引さんがすごく良かったです。この3人だからこそ、この雰囲気が出たんでしょうね。そして、この宮崎の北部の村が素晴らしかったです。風景が美しくて、野菜も美味しそうだったし、なんて言って良いのか、こんなところで1週間でも過ごせたら、心がのんびりして、落ち着けるだろうなぁ。こんなとこでゆっくりしたいなぁという気持ちになりました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。今年に入って、邦画トップと言いたいくらいに感動した映画でした。何度も言うけど、市原さんと林くん、マジで良かった!これは、ぜひ観るべき作品だと思います。
人と景色に癒される
starstarstarstarstar - 9年前
どんな人と 人生のどのタイミングで出逢うのか。
出会った人の言葉を 心にどうやって染み込ませるのか。
「なんかここの村の人たち、親切だよな」
「それはあなたがみんなに親切だからだね」 全ては自分の行動の映し出しなのかもしれない。
明日からの一期一会を大切にしたくなった作品でした。
温かさが心に染み渡る感動作
starstarstarstarstar - 9年前
2月9本目の試写会は林遣都主演「しゃぼん玉」。
事件を起こした少年が寒村のおばあさんと暮らし始めるとか「亜人」ぽいなぁ、とか、地域創生映画っぽいなぁ、とか、めちゃめちゃナメてかかって見始めたら…、
最後にはもう「じ〜ん」と来る、すごいい… 続きを読む
2月9本目の試写会は林遣都主演「しゃぼん玉」。
事件を起こした少年が寒村のおばあさんと暮らし始めるとか「亜人」ぽいなぁ、とか、地域創生映画っぽいなぁ、とか、めちゃめちゃナメてかかって見始めたら…、
最後にはもう「じ〜ん」と来る、すごいいい映画だった!
都会で事件を起こし逃亡中のイズミ(林遣都)は、山道でバイク事故で倒れていたおばあさん(市原悦子)を助け、そのおばあさんの家で暮らし始める。身を隠す生活だったはずが、おばあさんや村のおじいさん(綿引勝彦)とのふれあいが少しずつイズミを変えていく…。
林遣都は「火花」で大きく演技派への道を歩み出したと思うんだけど、本作はその延長線上にある。いわゆるイケメン枠の仕事じゃなくて、池松壮亮、菅田将暉がやってもいいような一癖あるジャンルに入り込んできている。
申し訳ないけど、市原悦子が本当にいいと思ったのは今回が初めて。この市原悦子のおばあちゃんがいいんだ! 綿引勝彦のじいさんもいい。最初はチンピラ風だった林遣都演じる「坊」が、おばあやおじいのペースに振り回される様が笑いを誘う。
監督の「間」がいいんだろうな。監督はテレビの「相棒」シリーズを監督してきた東伸児。本作が劇場用映画初作品となる。
ストーリーはど直球。小細工なし。それでも見る人の心に染み渡るような温かさを感じるのは、市原悦子らベテランとの共演が引き出した林遣都の演技のなせる技。こういう映画に有りがちな、わざとらしさやあざとさは全くといっていいほど感じない。本当に素直に感動の涙を誘う。
いい映画に出会えた日は気持ちがいい。
こころを育てるこころ
starstarstarstarstar - 7年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
名優市原悦子さんが鬼籍に入られた。
数々の作品でインパクトのある役柄を演じてきた市原さんの映像作品としての遺作となった今作。
主演の林遣都さん演じる生い立ち、家族に恵まれずに育った青年、伊豆見が救った老婆スマと過ごし、椎葉村の素朴であたたかな人の心や厳しくも彼と向き合う人達に触れるうち、自らの犯した犯罪を悔い、罪を償うことを決心する。
スマや椎葉村の人々と出会うことがなければ、伊豆見はもっと大きな犯罪に手を染めていたかもしれない。
スマは大きく深い愛情で伊豆見を包み込み、彼の凝り固まった心を溶かしていく。
スマもまた、問題を抱える息子に悩み苦しみながら、
伊豆見に息子の姿を重ねていたのだろうか。
多く語る台詞ではなく、市原さんから滲む想いと信念、そして彼女のチャーミングさがスマをより魅力的な人物として描き出されていた。
綿引勝彦さんの寡黙で厳しいようで面倒見もよく伊豆見と喧嘩をしながら段々とこころを通わせていく様、
地元へ帰ってきた同年代の美知との出逢いと淡い恋。
伊豆見が持てなかった人との繋がり、絆、友情、愛情、
本当の意味で彼を育てたのは椎葉村の人たちであったろう。
原作乃南アサさんの世界観を壊さず、日本の原風景のような山村で美しい景色や椎葉村という村の魅力も後押しし派手さはないがとても美しい邦画作品だと思う。
市原悦子さんと林遣都さんの涙なしには観られない熱演は、必見。
静かながらも心温まる作品
starstarstarstarstar - 8年前
物語は静かにゆっくりと進んで行くが、全く飽きることなく気づいたら引き込まれていました。
見ていてとても心地よく、私もおばあちゃんに会いたくなりました。
優しさがたっぷり詰まった大好きな映画の1つになりました。