K KUBO 壮絶な沖縄戦で銃を持たずに闘った衛生兵の奇跡の実話
starstarstarstarstar - 9年前
6月6本目の試写会はメル・ギブソン監督作品「ハクソー・リッジ」。ハクソー・リッジとは、沖縄戦における激戦地「前田高地」、現在の嘉数高地のこと。沖縄戦を描いた問題作だけに、沖縄好きな私は特別な思いで見てきました。
主人公は「銃を持たない」と… 続きを読む
6月6本目の試写会はメル・ギブソン監督作品「ハクソー・リッジ」。ハクソー・リッジとは、沖縄戦における激戦地「前田高地」、現在の嘉数高地のこと。沖縄戦を描いた問題作だけに、沖縄好きな私は特別な思いで見てきました。
主人公は「銃を持たない」と誓い、衛生兵として志願したデズモンド・ドス。このデズモンドを演じるのがアンドリュー・ガーフィールド。チラシには、まだ「アメイジング・スパイダーマンの〜」とあるが、それ以降の出演作を挙げれば「ドリーム・ホーム」「沈黙」と演技派への階段を一気に上り詰めた感すらある。今回のデズモンドも「沈黙」のロドリゴ同様、敬虔なクリスチャンが戦地で何ができるのか?という究極の問いに立ち向かう青年を演じ切っている。
また、宣伝文句のひとつにもなっている「プライベート・ライアンを超える戦闘シーン!」というのは、掛け値なく真実。銃撃され砕け散る頭部。手榴弾でちぎれる身体。戦場に放置された腐った死体に群がり貪るネズミたち。地獄絵図の中を、ただひたすら撃ちまくる両軍の兵士たち。あまりのリアルな残酷さに、隣で見ていた妻は気持ちが悪くなって一時離脱。沖縄戦の激しさをリアルに映像化するには、ここまでが必要だったのだろう。
「あいつら手強いぞ」という字幕の裏で喋られていた実際の英語のセリフは「They're animals. Stinky animals!」。日本人観客が嫌悪感を抱かないように、配慮のため異訳したのだろうが、当時黄色人種を人間扱いしていなかったことが伝わるセリフだ。我々は彼らにとって savages だったのだから。
そんな時代に、戦争という究極の殺し合いの中で、「汝殺すべからず」というキリスト教の教えを守り通した男の物語。人間ドラマも、戦争シーンも圧倒的なリアルさで胸に響く。実話です。
ただ、「アメリカン・スナイパー」を見たときにも同じことを感じたのだが、ラスト近くでデズモンドにかけられた声「Home に帰ろう」。そう、アメリカ人の戦争には、どんなに辛くても「帰るところ」があるんだ。アフガンの人たちには、沖縄の人たちには、故郷が戦場となってしまった人たちには、他に帰るところなんてない。デズモンドが75人の負傷兵を救った奇跡の偉業の裏で、降伏は認められず決死の特攻を仕掛けていく日本兵がいたことに、民間人に至るまで自決を強いられていた沖縄の人たちがいたことに、思いを致さないわけにはいかない。
私が生まれる、たった15年前のはなし。2度とあってはならないはなし。
メル・ギブソン、カメオで出てます。さあ、どこでしょう?(^^)
g geta-yuki 我々日本人は一体この映画をどう観たらいいのだろうか…
starstarstarstarstar - 9年前
かつての第二次大戦における凄惨な激戦地である
沖縄決戦にまつわるアメリカ軍の美談として
描かれるこの作品を、我々日本人は
どのように受け止め、観るべきなのか。
小生としては中盤以降、普通の映画として
まともに観ることが出来なくなって
そん… 続きを読む
かつての第二次大戦における凄惨な激戦地である
沖縄決戦にまつわるアメリカ軍の美談として
描かれるこの作品を、我々日本人は
どのように受け止め、観るべきなのか。
小生としては中盤以降、普通の映画として
まともに観ることが出来なくなって
そんなことばかり考えてしまった。
衛生兵の英雄デズモンドの出征までの苦悩と
戦場での活躍が虚実交えて
凄まじい迫力の戦闘シーンをベースに
丹念に描写されていくわけだが
観ているこちらの心情は決して穏やかではない。
それはそうだろう。
かくいう「敵」としてこの映画で描かれているのは
紛れもなく我々の祖父であり、曾祖父達なのだ。
(戦時中というのにやたらとガタイやら
恰幅のいい"日本兵"には閉口させられたが)
艦砲射撃をも駆使する圧倒的兵力で
万が一にも負けない戦闘を仕掛けてくる
アメリカ軍のいわば殺戮戦とも言うべき作戦を
あろうことかそれを邪魔して抵抗する
憎っくき悪の権化のように日本人を描き
殺傷しまくるのだ。
銃撃に、爆弾に、最後は火炎放射器も駆使して…。
生きた人間を火を浴びせて焼こうというのだ。
なんというおぞましい兵器だろうか。
例えフィクションであったとしても
とても気持ちが穏やかに観れようはずもない。
だが、これが勝者による意識であり
歴史観であるというものだろう。
そこから翻って考えねばならないのは
同じ戦争を体験した国民として
日本人の側からあの戦争を冷静に見つめ
映画(でなくても構わない)のような
一般大衆により伝わりやすいメディアで
形に残していく作業を、いかに我々は
怠けているかということ。
「戦後70年の節目」などと美辞麗句を飾るだけで
何もしてこなかったこの国の大人に
我々は意義申し立てをせねば
ならないのではないか。
あの戦争は一体なんだったのか、と。
で、こんなこと書いてると
「映画のことだけ語れ!」
「そんなのは他でやれ!」
とお叱りのむきも多数あろうことは
重々承知している。
だが、これもストレートにこの映画を観て感じた
感想だったりするので、どうか悪しからず。
といったわけで、普通の娯楽映画としては
どうしても採点することができない
様々なことを考えさせられた2時間強でした。
[21:00]TOHOシネマズ新宿・スクリーン9️⃣(TCX)
P.S. 『Amazing Spiderman』の頃は
なんか不自然な笑顔の顔の長い兄ちゃんが
出てきたなぁ、とか思ってたぐらいだったのが
こちらの作品とマーチン・スコセッシ監督の
『沈黙』とで、一気に演技派な領域に
飛び込んできましたね、アンドリューくんは!!
これからがますます楽しみ、どころか
エディ・レッドメインに先を越されちゃった
オスカーの主演男優の獲得も
そう遠い未来のことでもないんじゃないかな
と思わされた次第。
あと大佐。この人どっかで観たことあるなぁ、
でも誰だったけなー、と思っていたら
まさかサム・ワーシントンだったとは!?
彼も技巧派に堂々名乗りをあげましたな。
やっぱ戦争映画ってこなすと
どんな俳優さんでも一皮も二皮も剥けて
成長するってことなんすかねぇ、アメ映画界は。
ゆ ゆきがめ 沢山の兵士を助けた伝説の人物のお話しです。
starstarstarstarstar - 9年前
この映画、素晴らしいです。メル・ギブソン監督って、本当にスゴイ監督だなと思いました。内容も素晴らしいのですが、何が凄いなって思ったかというと、これ、アメリカと日本の闘いでしょ。普通なら、アメリカ側から見た日本だから、日本軍は鬼畜のように描か… 続きを読む
この映画、素晴らしいです。メル・ギブソン監督って、本当にスゴイ監督だなと思いました。内容も素晴らしいのですが、何が凄いなって思ったかというと、これ、アメリカと日本の闘いでしょ。普通なら、アメリカ側から見た日本だから、日本軍は鬼畜のように描かれても仕方ないんです。普通なら汚くて残酷な奴らとして日本人を描くと思うのですが、この映画を観ていると、凄く平等なんです。
平等と書くと、残酷な場面もあるだろうと言われるかも知れませんが、戦争なら何としてでも勝たなければならないんだから、残酷になるのは当たり前。むしろ優しいのが間違っているんです。だけど、お互いに必死で国を守る為に戦っているという姿をちゃんと描いているんですよ。こちらも必死なら、相手も必死なの。当たり前です。それがね、凄く良く描かれているんです。それだけこの戦地が、勝つか負けるかの最後の砦だった事を示しているのだと思いました。
沖縄戦で負けた事によって、一気に終戦に動くんですもんね。だから本当は原爆なんて落とさなくても戦争は終わったと思うんだけど、最後の一押しをされてしまったのが悔やまれます。
このデズモンドさんって、2006年に亡くなられたのですが、ずっと自伝の映画化は許可していなかったらしいんです。でも亡くなる少し前に、この行為は語り継がれるべきだという説得に応じて、映画化を許可されたようです。奥ゆかしい方だったんですね。
この最後まで銃を持たないという決断って、素晴らしいと思いながらも、やっぱり悩んでしまいます。相手が撃ってきても反撃しないって事でしょ。自分は殺されるだけなんです。凄い事だけど、この行為が上手くいったのは、運が良かったとしか思えませんでした。
まず、銃を持って戦う人が居るから、彼は怪我をした人を助ける訳で、怪我人が居なければデズモンドの居る意味が無い。となると、銃を持っている人が居るから彼が必要になっているって事でしょ。結局は、自分は銃を持っていなくても、銃を持っている人間と組んでいる事になるから、戦っているのと変わらないような気持ちになってしまったんだけど、まぁ、沢山の仲間を助けたのは事実だし、日本人をも助けてくれていたのだから、素晴らしい人だという事は認めたいと思います。
何処までも考えると、やっぱり戦争なんてやるべきじゃないという事に行き着くんですよね。なんで戦争って無くならないんでしょ。確かに、戦争があるからこそ、景気の乱高下があるし、武器が売れれば、経済が回り始めて景気が良くなるのは解かるんですけど、そこに人の命が掛かっているのが、どうしても納得いかないんです。戦争以外で、経済を動かす手立てって無いのかしら。本当に世の中は理不尽な事ばかりでイライラします。
映画の話に戻りますが、この映画は、日本人は観るべきだと思いました。何故なら、日本の国内で、こんなに激しい戦争があって、沢山の日本人が必死で戦っていたんだという事が判るからです。映画の中で日本人は敵役ですが、それでも必死だったことはちゃんと描かれているので、これ程までに、日本を守る為に戦ってくれたんだという事を忘れてはいけないと思いました。
それに、この沖縄戦で負けて、沖縄はアメリカの植民地となったんです。ずーっとアメリカとされて、1972年、今から45年前に日本に戻って来たにも関わらず、沖縄には大きなアメリカ軍の基地があります。日本の防衛には必要だと言われるかも知れませんが、やっぱり、そろそろ考え直す時期なのではないかと思います。でも、考えて見れば、アメリカ人も沖縄で沢山亡くなっているのだから、アメリカが沖縄にこだわるのも解らないでは無いと、この映画を観て思いました。
私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。但し、戦争映画や残酷な描写が苦手な方は、辞めた方が良いかと思われます。人間が戦いの中で、人からモノに変わる姿も描かれているので、結構、エグい場面もありますので、お気を付けください。でも、本当に良い映画なので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ
P.S : 演劇で「木の上の軍隊」という井上ひさしさん作の作品があるのですが、以前、藤原さんと山西さんで上演され素晴らしい舞台でした。沖縄戦後の日本兵の姿を描いたものです。もし、気になられたら、観て見て下さい。
あ あーさま ブレない男
starstarstarstarstar - 9年前
アンドリュー・ガーフィールド演じるデズモンドは、ブレない男なんですよ。
これは理解してもらえるまでは、ただの変わり者と思われるかもしれない。
でも信念を貫いたからこそ出来た行動は、素晴らしい。カッコいい。周りを変えるパワーもあるのです。
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アンドリュー・ガーフィールド演じるデズモンドは、ブレない男なんですよ。
これは理解してもらえるまでは、ただの変わり者と思われるかもしれない。
でも信念を貫いたからこそ出来た行動は、素晴らしい。カッコいい。周りを変えるパワーもあるのです。
「ハクソー・リッジ」は戦争映画なので、負傷兵の描写に目を覆う場面も多いし、ビックリして飛び跳ねたシーンも二箇所ほどありましたが、他にも大切なことを語ってる作品。
今年観た映画のベスト3に入るほど良かったです✨
ド ドラ子 日本人がみるからこその。
starstarstarstarstar - 9年前
第二次世界大戦の沖縄が舞台のアメリカ映画なので、もちろん敵は日本人。いつもと逆の立場から描かれた戦争映画ははじめてで、変な感じでした。日本語もちらほら飛び交い、日本人がみる捉え方はきっと他の国の人がみるのとは違うんだろうな。とはいえ、日本兵… 続きを読む
第二次世界大戦の沖縄が舞台のアメリカ映画なので、もちろん敵は日本人。いつもと逆の立場から描かれた戦争映画ははじめてで、変な感じでした。日本語もちらほら飛び交い、日本人がみる捉え方はきっと他の国の人がみるのとは違うんだろうな。とはいえ、日本兵へのリスペクトもきちんと込めてくれたであろうあるシーンには、メル・ギブソンありがとう!って心で御礼をいいました。笑
この時期だからこそ、戦争について色々と考えされられる映画でした。最後は思わず涙。。。
Y YUKi 無題
starstarstarstarstar - 9年前
幼少期のトラウマから
聖書の「汝、殺すなかれ」を
教訓として生きてきた主人公・デズモンドが、
銃を持たずして戦場に立つという
実話を元にしたストーリー。
その信念に背こうものなら
息もできないんじゃないかと
思わせるくらいのデズモンドの高… 続きを読む
幼少期のトラウマから
聖書の「汝、殺すなかれ」を
教訓として生きてきた主人公・デズモンドが、
銃を持たずして戦場に立つという
実話を元にしたストーリー。
その信念に背こうものなら
息もできないんじゃないかと
思わせるくらいのデズモンドの高潔な姿には
さすがに抗えず、涙なしでは無理でした。
実は、ハクソー・リッジでの前線シーンが
始まってしばらくは、日本兵の残虐さを
見れば見るほど
「でもこの戦争の、しかも沖縄戦の後
最終的にアメリカが日本に
何をしたかわかってるのか‥。
原爆資料館に行ってみろよ。」
とか、別の感情が頭をかすめたのも事実。
兵士は悪くない、悪いのは“戦争”。
それはよくわかっているはずが、
最初は短絡的にそう思わずには
居られなかった。もちろん
そういう切り口の作品でもない訳だし。
主人公は、次々と仲間を失い
終盤、「自分に何ができるというのだ」
という、狂気の陰りとも取れる
神への問いかけの後すら
銃を手に取らない。
‥ あんな地獄絵図の最中にも
理性を捨てず貫き通すなんてあり得る?
何度も何度も現実の過酷さと葛藤しながら。
しかも実話。
あと 1 人‥あと 1 人‥もう 1 人
と、身の危険を顧みず
衛生兵としての役割を果たす彼は
自分なりに人間が人間として生きることを
ただただ体現しているだけ。
でもあの救いようのない状況下で
そんな偉業を成し得ることができたのは
彼が彼であったから。
それが生きる意味であったから。
ストーリーが進むにつれて
たった1人の銃を持たない兵士と
銃を持つ兵士との共存や信頼が深まり、
彼の誓い続けてきたことがいかに真意だったのか
痛いくらいにわかります。
戦争というものが奪う命が凄まじく無意味で
人間の本当の強さというものを
身を呈して知らしめたのはデズモンドは
真のヒーローだと思うし、
「沈黙-サイレンス-」に続いて
アンドリュー・ガーフィールドの表情、
眼差しから読み取れる深みのある演技力は
素晴らしかった。決して大げさな演出はないのに。
余談ですが、どちらもキリスト教が
基軸になっていて、「沈黙-サイレンス-」では
踏むか踏まないか、今作では持つか持たないかという
究極の二択がテーマであることも
どこかしら縁のように感じてしまいました。
十 十天 boltネタバレ
日本人だからこそ特別な感情や視点で作品を観ることが出来る
starstarstarstarstar - 9年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
ものすごく長いレビューになります
恥ずかしながら、私はハクソーリッジが沖縄戦だという前知識をいっさい入れずにこの作品を鑑賞しました。
前売りを購入し、初日に観た理由はただただDr.パルナサスの鏡、アメイジングスパイダーマン辺りからの俳優アンドリュー・ガーフィールドの演技のファンだからであって前作の「沈黙」ではもう内容が悲しすぎて辛すぎて(日本のキリシタン弾圧の話)
ハクソーリッジなんて明らかに戦争ものだし、前知識入れたら観に行くのが怖くなりそうで極力意図的に前情報を入れないようにしていました
初日初回を観に来ていたのはほぼ年方が上の方で私のような若年者は数人しか居なかった
始まりは戦争経験のためアル中になり性格が歪んでしまった父以外は穏やかな少年時代から甘酸っぱい恋をして人生の伴侶を見つけた青年時代
その時あった彼の人生で彼という人物の性格や人格を作った出来事を丁寧に描かれていました
しかし、デズモンドは兄弟の志願をきっかけに自分も兵に志願することを決める
もちろん、父親は反対する。二人の息子を自分を友人が無残に死に、こんなにした戦争へ喜んで送れるはずがない
自分みたいな馬鹿になるなという父親はアル中になる前は誠実なひとだったんだろうと思った
彼女は怒りながらも彼と一生を共にしないなんて選択肢はないようで私にとって彼が彼であり続けられこの映画がただなんて悲しいと目を伏せること無く観られたのはひたすらに彼を疑わず支え続ける彼女のおかげだと思う
軍の工場で働いていた彼は徴兵を免れたのにみんなが戦っているのに自分だけ工場にいることは出来ないと自分から志願し兵士になるという選択をする
訓練では田舎で育ち、森で遊び、10キロ近くを毎日のように平気に行き帰りする彼は体力的に仲間より優れていたに関わらず、神に誓っているため銃を持つことすら出来ないという
軍の上の人物達は彼をなんとか除隊しようと執拗に彼を含むのチームを過剰に訓練し、彼は殴られ大量に失血するほど仲間から暴力を奮われた
それでも、誰にやられた!という軍師の質問に彼は寝相が悪いんです。と殴った相手をチクるような真似はしなかった
しかし結婚式のため申告してあった休暇も当日に拒否され、それどころか軍師の命令に背いた為、軍事裁判にかけると脅され牢に入れられる
しかし、ここで彼女は結婚式に来なかったデズモンドをそれでも信じ、神父からそういう男もいると言われても「でも、彼はちがう」とはっきり言ってのける
彼の父親も彼のために動き、さらに元自分の上官であった軍の上の位の人物へ出向き書いてもらった良心的兵役拒否の権利を奪うことは出来ないという手紙を軍事裁判の場へ届け、相手の訴えは取り消される
彼は除隊されず、「臆病者」と罵なれながらも衛生兵の訓練を受けることができるようになった
そして、戦場へ
すれ違うトラックに折り重なるように積まれた大量の兵士の死体
茫然自失に「あいつらは死ぬことを恐れないんだ……」と呟く生き残った兵士
ハクソーリッジの崖を縄で登る際に上からボタボタと血が落ちてくる
地面には腸が撒き散らされて死んだ死体や顔の一部、腕や足のない死体が散乱しておりみんながそれを跨ぎながら前へと進む
ビビって動けなくなる兵士もいる中、デズモンドは前線で傷ついた兵士を治療し、励まし、銃弾や火炎放射が撒き散らされる中、崖の手前へ運んでいく
他の衛生兵がもう助からないと言うような両足を失った重症の兵士も血止めをしモルヒネを打って運んでいく
日本兵は「天皇陛下ー!」と叫びながら突撃し、命知らずに手榴弾を片手に敵に抱きつき爆発したりアメリカ兵達と違い食糧も武器も治療具も余裕などなかったと思う
私は戦争を知らない世代だから手前で丁寧に説明されたデズモンド達にに感情移入し日本兵が手榴弾を投げてくる度に内心「逃げてー!!」と思いましたしデズモンドを狙って撃ってくる狙撃手が打たれた時はホッとしてしまいましたが同じ劇場で観ていた高齢の方々は違ったかも知れません
しかし後々になってから白旗降参に見せかけた奇襲を見た時、日本兵に感情移入しました
この映画でどちらの兵士たちにも感情移入できるのは日本人だけだと思うとなんだか不謹慎ですが嬉しく思いました
ほぼ制圧が近いところまでいき、前線で一夜を過ごすことになり、そこで初めてデズモンドをまったく理解、信用していなかったスミティは初めて自分の生い立ちを話し、謝罪しデズモンドもなぜ自分が銃を触れなくなったかを話し、和解し笑い合っていた
しかし、日本兵たちの地下からの奇襲、多くの兵がやられ撤退命令が出る
瀕死のスミティをデズモンドは必死に運ぶがスミティは息を引き取っていた
どうしたらいいか、神に祈り、声を聞かせてくれと願ったデズモンドの耳に届いたのは瀕死の兵士達の「助けてくれ」という呻き声でした
撤退命令が出る砲弾が降り注ぐ中、ひとり引き返し傷ついた兵士を治療し縄を手から滑らせて下ろしていく
神様、もう一人だけ、もう一人だけ助けさせてください
と繰り返しながらロープで手の皮が剥げて血だらけになっても彼は人を助け続けた
そのなかには結局は死んでしまったが日本兵も2人含まれていた
デズモンドは日本兵達が隠れている地下のガマに入り込んでしまい、中にいた日本の負傷兵も血止めをしモルヒネを打ち治療した
ちなみにデズモンドが救った人はデズモンド自身は約50人だと言っているが証人の話では100人を超えているらしい
自分に辛く当たったハウエル軍曹も迷わず救ったデズモンド、崖から下りテントに戻る際に向けられる視線は前の臆病者に向ける視線ではなく、感嘆を含むものだった
翌日、デズモンドは宗教上休日だったがグローヴァー大佐に謝罪と君がいないと戦えないとまで言われ、戦闘にまた戻ることになる
デズモンドの祈りが終わるまで誰1人文句を言わず待っていた
白旗降参に見せかけた日本兵の奇襲、そして位の高い日本の兵士の割腹自決(軍曹?)
この辺りでどちらに感情移入すればいいのかわからなくなり、どちらの兵士にも死んで欲しくない
なんでこんな凄惨な戦いをしなきゃならなかったんだと強く思った
戦争はどちらにとっても凄惨で悲惨だった
Twitterの感想でアメリカ人の考える日本人だって書かれてたりしたけど責任を取って割腹自決は本当にあったことだと思う
書きたいことがまとまらないが
こういった自分の中の信仰を考えを貫いた稀たる人物が実在したことを知れたのを私は凄く嬉しく思う
細かい演出や事実と違う部分はパンフに書いてあったから読んでみてほしい
ス スー 実話
starstarstarstarstar - 9年前
ひと足先に試写会で鑑賞。個人的には、上半期ベストスリーに入れたいくらい感動した。
信念であそこまで出来るって凄すぎる。主人公が地獄のような戦場の中、ひとりまたひとりと助け出すシーンは涙が止まらなかった。
とかく、壮絶な戦闘シーンが話題になり… 続きを読む
ひと足先に試写会で鑑賞。個人的には、上半期ベストスリーに入れたいくらい感動した。
信念であそこまで出来るって凄すぎる。主人公が地獄のような戦場の中、ひとりまたひとりと助け出すシーンは涙が止まらなかった。
とかく、壮絶な戦闘シーンが話題になりがちですが、少し長いですがドラマパートがとてもよく出来ていて、ここのシーンがあるからこそ、後半の凄惨な戦場で主人公が人を救う姿が際立つし感動した。
あまり宣伝してないから、ご存知ない方もいるようですが、後半は沖縄を舞台にした戦争シーン。目を覆うような場面もたくさんありますが、日本人なら見届けて欲しい。
DVDが出てから見る?あの迫力ある戦闘シーンは劇場で見なければ凄さは伝わらないと思う。
公開されたらまた見に行きます。
t toe 戦争で銃を捨て多くの人を救った英雄
starstarstarstarstar - 9年前
第二次大戦の沖縄戦で宗教上の理由から銃を持つことを拒否。
1人も殺さずに多くの兵士を救った衛生兵の実話。
戦争の悲惨さはもちろんのこと、主人公デズモンド・ドスの「銃を捨てる勇気」に心を打たれる。
大勢の人が殺しあうなら、私はその中で人を… 続きを読む
第二次大戦の沖縄戦で宗教上の理由から銃を持つことを拒否。
1人も殺さずに多くの兵士を救った衛生兵の実話。
戦争の悲惨さはもちろんのこと、主人公デズモンド・ドスの「銃を捨てる勇気」に心を打たれる。
大勢の人が殺しあうなら、私はその中で人を助けたい。
その彼の信念は最後まで貫かれた
「沈黙」に出演したアンドリュー・ガーフィールドが再び神の声を聞く役を演じていて印象的だった。
世界が争いをやめて、平和になるためには何をすべきか。
今の時代だからこそ、考えさせられる作品。
K Ksuga 壮絶
starstarstarstarstar - 9年前
久しぶりのメル・ギブソン監督作品。
本当にこんな事があったの、デズモンド・ロスって、本当に居たの?
実話です。
信じられませんでした。
あまりに壮絶で、目を背けたくなる戦闘シーン。
しかし、そこには神がいました。