ギドク監督らしい警鐘方法
日本での公開は不可能だと言われていた大好きなキム・ギドク監督の作品をようやく鑑賞出来る事の喜びと早く観なきゃという焦りで公開初日の朝1で鑑賞してきました。 ほぼキム・ギドク監督が1人で製作し10日間という短い期間日本で撮影されたこの作品。今… 続きを読む
日本での公開は不可能だと言われていた大好きなキム・ギドク監督の作品をようやく鑑賞出来る事の喜びと早く観なきゃという焦りで公開初日の朝1で鑑賞してきました。 ほぼキム・ギドク監督が1人で製作し10日間という短い期間日本で撮影されたこの作品。今回はどんなメッセージが込められているのか全力で受け止める準備をし劇場へ足を運びました。 震災による原発事故。5km圏内に住んでいた夫婦を襲う不安と恐怖は奇形児が生まれる可能性があるという放射能による胎児への影響。最初は何の異変もない自分たちからそんな子は産まれないと信じていないがら次第に膨らむ不安に精神崩壊していく様を生々しく描かれています。 舞台が日本ということもあり夫婦の取る行動に若干違和感を感じる場面もありましたが、追い詰められ方や彼らの行動の節々にキム・ギドクらしい演出が沢山盛り込まれていました。 特に福島の立入り制限区域に1人で住む妊婦。彼女の精神崩壊した様やお産シーンは嫌悪感を抱く人も多いと思う。 ただそういった表現方法が他の作品に比べ最悪ケースを描いてるだけで、この震災による影響と原発による危機を知ってもらいたいという部分においては他のキム・ギドク作品と同じように強いメッセージが込められていると感じました。 観終わった後の何とも言えない余韻は私の記憶の中にずっと残り続けると思います。 クライマックスで夫婦がとる行動、そして今後も続くであろう家族の苦悩を感じ、何も出来ない自分をもどかしく感じました。 公開後の収益は寄付に回されるとの事で更にこの作品を撮られた監督の思いを強く感じました。劇場で鑑賞出来て良かったです。