映画の中だけではない気がするマニラの孤児たち
フィリピン・マニラ。10才そこそこの孤児の少女ブランカ。スリで生計を立てていて歓迎されない生き方をしている。盲目老人ギター弾きピーターと出会いコンビで行動する。しかしスラム街は危険が多すぎる。短い期間に次から次へと危険が降りかかり見ていられない。最後の最後、ピーターと再会したブランカの涙でもらい泣き。2022.8.7
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写真家・長谷井宏紀がカラフルでエネルギーに溢れたマニラのスラムを舞台に、街並みや人々を瑞々しくとらえたヒューマンドラマ。出演者のほとんどを路上でキャスティングし、youtubeの歌姫として国内外で人気を集めていたサイデル・ガブテロを主演に迎えて描く。「お母さんをお金で買う」ことを思いついた孤児の少女ブランカ(サイデル・ガブテロ)は、ある日、盲目のギター弾きピーターと出会う。ブランカはビーターから、得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、二人はレストランで歌う仕事を得る。ブランカの計画は順調に運舞踊に見えたが、思いもよらない危険が彼女の身に迫る......。
フィリピン・マニラ。10才そこそこの孤児の少女ブランカ。スリで生計を立てていて歓迎されない生き方をしている。盲目老人ギター弾きピーターと出会いコンビで行動する。しかしスラム街は危険が多すぎる。短い期間に次から次へと危険が降りかかり見ていられない。最後の最後、ピーターと再会したブランカの涙でもらい泣き。2022.8.7
2017.08.21@シネスイッチ銀座
それぞれの相手を思いやる気持ちが、自然な感じに描かれていてとても良かった。
痛々しいスラムの実態の中、逞しく瑞々しく生きるブランカと彼女に寄り添う神様みたいなピーター、まっすぐな好意を向けるセバスチャンが際立っていた。 盗みも裏切りも身売りも当たり前の街で、一筋の愛情を求める子供とゴミはゴミらしくと諦める子供がいて、どうしても胸が痛くなった。 「母親を買う」という価値観しか持てない彼女達の、他の親子をじっと見つめる目線や人混みの中ギラギラした目付きがすごく特徴的。 自作の部屋のハート型の窓から外を覗くブランカが可愛らしい。 後にラウルに閉じ込められた鶏小屋にも小さいハート型の穴があって、状況も心境も全然違うけれど繋がりを発見できた気がする。 セバスチャンが必死でピーターを探して閉じ込められたブランカを助けるシーンがとても良かった。 飛ぶ鶏、人情派オネエ、もう盗みは嫌だと盾向かうセバスチャン、ピーターに縋り付くブランカ、怒るラウル スリリングだけど全ての瞬間が美しかった。 母親を諦め孤児院に入るも、やっぱり大好きな人と一緒にいたいと夜中に抜け出すブランカに涙が止まらなかった。 「家に帰る」とギターの音を辿り広場のベンチに向かって、セバスチャンがタバコを売ってて、見えないはずのピーターがこっちを見て、ブランカと泣きながら笑い合って、その最後の表情は本当に最高だった。 大きな部屋がなくても、血が繋がってなくても、待っている人のいる場所こそが家なんだとブランカと共に学べた。 これから三人で仲良くやっていけるんだろうなと想像巡らせることができる。 ただ、映画はいい終わり方だったけど生きるために手段も選べないような子供が大勢いることは確かで、どうにか救われることがあればと思ってしまう。 その救いっていうのがまた厄介なんだけどね…ジレンマがすごいわ… 本編終了後の文章には驚いたし悲しくなったけど、この映画がずっと残り世界中を周り後々に残っていることで彼に感謝の気持ちを伝えられればと思う。
どこか子供の頃の純粋な気持ちを呼び戻してくれる様なとても優しい世界観だった。 見終わった後に大半のキャストは長谷井監督がフィリピンの路上でスカウトしたと知り驚いた。