わたしたちの世界
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子どもたちの世界が平和で純粋たは限らない。 子どもだからこその残酷さ、痛み、不安が沢山ある。 思い返すのが痛くて、胸の奥深くにしまいこんで、もう2度と開きたくないような、そんな子どもの頃の記憶と向かい合わせてくれる。 主人公のソンちゃんを襲う友達が離れていく恐さ、ジアちゃんの誰かを傷付けることでしか自分を守れない幼さ、ボラちゃんの他人と違うことを受け入れられず、疎ましさを覚えてしまうところ…どれも身に覚えがある感覚ばかり。 夏休みにホウセンカの汁で赤く染めた爪、お母さんの作る美味しそうなキムパ、弟くんのアザ、どれも痛々しい思いと同じくらい愛おしい思い出が詰まってる。 大袈裟でドラマチックな展開はなく、静かに淡々とリアルな子どもの世界(The world of us)を描いていて、だけど問題提起だけでなく、導くべき方向をきちんと示しているところが、この懐かしくて痛々しい気持ちを鎮めてくれる。 暴力的な友達に叩かれ、いつも顔や身体に沢山のアザを作り、絆創膏を貼られている弟くん。 『その子と遊ぶのやめれば? やられたら、やり返しなさいよ』と、お姉ちゃんに言われても彼くんは言う、『だって、僕は遊びたいんだもん。叩かれて、叩いて、叩かれて、また叩いてたら、いつ遊ぶの?』 このピュア過ぎる言葉に涙が止まらなかった。