無題
タイトルの「ギフテッド」が持つ意味も、 プロット情報すら回避して、 大好きな「(500)日のサマー」の マーク・ウェブ監督作品に クリス・エヴァンス ( キャップ! )主演 という理由で鑑賞。 まず、“こういうの観たかった感”がすごい。 … 続きを読む
タイトルの「ギフテッド」が持つ意味も、 プロット情報すら回避して、 大好きな「(500)日のサマー」の マーク・ウェブ監督作品に クリス・エヴァンス ( キャップ! )主演 という理由で鑑賞。 まず、“こういうの観たかった感”がすごい。 普段は雑食的にいろんなジャンルを 観ますが、 最近こういうホームドラマから 遠ざかっていたなあと気づいた。 シンプルに、丁寧で 実直な心のやりとりが 基軸になっている作品を観たのはいつぶりだろう。 序盤は7歳の娘メアリーを育てる父親フランク‥ という構図に見えますが、実は姪と叔父の関係。 この、しょっぱなのメアリーのふてくされた生意気な キュートさは、実は彼女の持つ驚異的な才能を 描き出していく窓口なんですね。 数学が得意、とかいうレベルを超越し、 大人の数学者に匹敵するほど頭脳明晰で それが“ギフテッド=高度で特殊な才能”という。 この2人の生活やコミュニケーションが いちいち愛おしさ全開で、 わたしはメアリーがフランクに のぼったり(笑)、 「フレッド(片目の飼い猫)の歌を作ったの!」と フランクのひざに飛び込んできて歌うシーンなんか もうずっと観ていたいくらいでした。 フランクは、訳あって “たのしい学校”で年齢相応の教育を 受けつつ、理解者となる教師に出会い、 なんとかメアリーを一般的な社会に 溶け込ませようとするんですが、 疎遠になっていたフランクの母親、 イヴリンの登場で まさかの法廷沙汰に。 天才は天才であるべき場所で 万端な英才教育をと、こちらも訳あって願うイヴリン。 その亀裂は思わぬ形に。 途中、まさかフランクが自身のふがいなさから 諦めるとは思っていなかったし、 イヴリンの行動がすべて悪であるとも思えない。 どちらが正しいかなんて裁かれたとしてもわからない。 バランスが悪く不器用な大人たちが 結局メアリーの幸せの本質が何かを考えただけで‥。 終盤のメアリーの笑顔、いちばん居心地の良い環境で “ギフテッド”だけではない 彼女の自我の広がりと 世界観の広がりを見せてくれたことで、 本当になんて好い作品なんだと何度感涙したことか。 答えはここにあったのか、と。 劇中、フランクからメアリーに対して 「ずっと一緒だよ」という台詞が 2回も出てくるんですが、実は人間同士で 親子関係ですら「ずっと一緒」なんて 形がなく確約などのないもの。 なのに、あえて口に出すんですよね‥。 そこからの「Don't Leave me lone!」のシーン ここでもさすがに号泣。 もはや擬似親子というよりも 恋人同士のようでもありました。 クリス・エヴァンスが全然キャップじゃなかった。 擬似とはいえ、必死にパパしてる姿を 見てしまうと、今後もスーパーヒーローもの以外の 作品にも多数出演して欲しいです。