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ウインド・リバー ポスター

ウインド・リバー

4.2 107分 2018/07/27 公開
サスペンス犯罪Gアメリカ
チケット予約

あらすじ

『ボーダーライン』『最後の追跡』で2年連続アカデミー賞ノミネートの脚本家テイラー・シェリダンが『ミッション:インポッシブル』『アベンジャーズ』シリーズのジェレミー・レナーを主演に迎えて描く雪山クライムサスペンス。厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバーで見つかった少女の凍死体。遺体の第一発見者であり地元のベテランハンターのコリー・ランバード(ジェレミー・レナー)は案内役として、単身派遣された新人FBI捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)の捜査に協力することに。ジェーンは慣れない雪山の不安定な気候や隔離されたこの地で多くが未解決事件となる現状を思い知るも、不審な死の糸口を掴んだコリーと共に捜査を続行する......。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
テイラー・シェリダン
キャスト
ジェレミー・レナー/エリザベス・オルセン/ジョン・バーンサル ほか
配給
KADOKAWA
公式サイト
http://wind-river.jp/

クチコミ

toe

全てを奪われ絶望の中で生きるという苦しみ

- 8年前
これは様々な問題提起をする素晴らしい映画だった アメリカのワイオミング州にあるインディアン居留地 ウインド・リバーでネイティブアメリカンの少女の遺体が発見される インディアン居留地の捜査権はFBIにあるため、ラスベガスに出張していたFB… 続きを読む

これは様々な問題提起をする素晴らしい映画だった アメリカのワイオミング州にあるインディアン居留地 ウインド・リバーでネイティブアメリカンの少女の遺体が発見される インディアン居留地の捜査権はFBIにあるため、ラスベガスに出張していたFBI捜査官のジェーン(エリザベス・オルセン)は、急遽、ウインド・リバーへと向かう アメリカの中で、ワイオミング州というは、最も人口の少ない土地のうちの一つだという なぜなら、切り立った山に囲まれた土地は、石炭が取れるわけでも、石油が取れるわけでもないため、町として発展せず、人が集まらなかったからである 逆に言えば、そこはアメリカの中で最も土地が余っている場所であり、アメリカ政府は、そこへネイティブアメリカンを強制的に住まわせ、インディアン居留地「ウインド・リバー」と命名した それ以来、ネイティブアメリカンの人々は、絶望しかないその土地で、息をひそめて暮らすことを強いられてきた この映画では、そのウインド・リバーで起きた殺人事件を描いているのだが その背景からして、ただのサスペンス映画ではないことがわかる かつて、アメリカの土地に侵略してきた白人たちは、彼らをその何もない土地に追い込んで住まわせたけれど もしも、白人たちがその土地に強制的に住まわされることになったら、その白人たちはどうなってしまうのかを描いている その、とても複雑な歴史を持つ土地を一匹の狼を使って表現しているのが、オープニングである そこでは、ハンターのジェレミー・レナーが狼を殺すのだ 狼という生き物は、ネイティブアメリカンにとって、とても神聖な生き物なのだが、 かつて、ワイオミング州で暮らす牧場主たちによって「家畜を殺される」という理由で全滅されてしまったという しかし、近年になってネイティブアメリカンたちのたっての願いで、再び狼たちをワイオミング州に住まわせることになったのだが、未だに、牧場主たちは反対しているのだという (Wikipedia 調べ) その中で、ジェレミー・レナーは、狼やプーマが増えすぎて家畜を食い荒らさないように、バランスを取る仕事をしているのだ ネイティブアメリカンの女性と結婚し、息子はハーフというジェレミー・レナーは、その土地で長く生きていくために、白人たちと、ネイティブアメリカンたちの間に立って、バランスを取る役割をしているのだ しかし、その土地の複雑さを知らず、仕事のために強制的に連れて来られた白人たちは、その「絶望しかない土地」に馴染めず、フラストレーションが溜まっていき、一触即発の状態にまでなってしまう インディアン居留地の中で起きた事件は、よそ者のFBIにしか捜査権がなく、 その融通の利かなさが事態をさらに悪化させていく これは、絶望という土地に強制的に追いやられ、その後、全く見放されてしまったネイティブアメリカンたちを白人の目を通して描かれ、彼らの実情を知るための映画であり そのガイド役として、MARVELコンビが主役に選ばれたのだろう 多様性が叫ばれる時代の中で、未だに忘れられ、目を背けられている人たちがそこにはいるのだ エンドロール前に字幕で語られた現実には、とても胸が痛くなった 低予算で製作され、小規模公開されたこの映画は、アメリカで異例のヒットとなり、拡大公開されたという その事実だけでも、この映画を作った意義があったと思う 元々、アメリカの土地は彼らのものだったはずだ そのことを、1人でも多くの人が思い出せると良いと思う

ドラ子

良質な

- 8年前

久しぶりに良質で重い映画を観た。 ボーダーラインでもそうだったけど、人間の違う意味での恐さ。今回アメリカンインディアンの人たちがでてきてその辺の文化とか関係性とか分からないかなと思ったけどしっくりくるものもあった。トワイライトのジェイコブのお父さん出てて少しだけ笑った。

Julie

タブーに触れた強いメッセージ

- 7年前
先住民族については各地で差別や迫害の歴史が語られることが多いが、ネイティブ・アメリカンはその中でも群を抜いて知名度が高いように思う。それでもあまり知られていない居留地で、世間に知られる事なく起こる犯罪がある。 人が住むには厳しすぎる自然環境… 続きを読む

先住民族については各地で差別や迫害の歴史が語られることが多いが、ネイティブ・アメリカンはその中でも群を抜いて知名度が高いように思う。それでもあまり知られていない居留地で、世間に知られる事なく起こる犯罪がある。 人が住むには厳しすぎる自然環境の中で人権と尊厳を無視されたら、許すことなんて簡単ではない。法律を犯すことが罪なのではなく、命を粗末にすることが罪なのだ。 世間から話題にすらされないような場所でも、命は捨てられるべきではないし、罪は償われないといけない。 白人が奪い作り上げた、美しいアメリカとは正反対の現実が、強い意志を持って描かれ訴えられている。 雪原の静けさと重く響く銃声が、多くを語らないネイティブ・アメリカン達の胸の内を表現してるようにも感じられました。

KUBO

ホーク・アイ&スカーレット・ウィッチ

- 8年前
白銀に閉ざされた世界で起こった殺人事件を追う、単なるミステリーかサスペンスかと思ったら、これは実話に基づいて作られた、ネイティヴアメリカン問題をも内包している作品だった。 冒頭「Indian Reservation (インディアン保留地)… 続きを読む

白銀に閉ざされた世界で起こった殺人事件を追う、単なるミステリーかサスペンスかと思ったら、これは実話に基づいて作られた、ネイティヴアメリカン問題をも内包している作品だった。 冒頭「Indian Reservation (インディアン保留地)」なる看板が目に入ってくるが、未だに「Indian」という言葉が平気で使われていることにビックリ! さらに「TRIBE POLICE (部族警察)」なる呼称。なんと、インディアン保留地では州の権限が及ばない治外法権的地域であり、そのような独立した警察があるということ。 また、このようなインディアン保留地ができた歴史的背景には、17世紀から、本来彼らの土地だった場所を追われ、強制的にこの映画の舞台であるワイオミングなどの何もない土地に移住させられたという歴史があったのだということ。 マイナス30度の世界で全力疾走をすれば、肺が凍って吐血し死に至る。こんなことももちろん初めて知ったし。 事件の謎を追いながら、まだまだ知らないことがいっぱいあると勉強しちゃいました。 映画ファンの関心を引くのはキャストのアベンジャーズ・コンビ! 主演のハンター役にホーク・アイのジェレミー・レナー、コンビを組むFBI捜査官役にスカーレット・ウィッチのエリザベス・オルセン! これだけでも見たくなるよね! (ホーク・アイはこれに出てたからインフィニティ・ウォーに出てなかったんだ、って冗談です(^^)) この映画の結末は、見る人の信条によっては賛否あるだろう。だが、私は「有り」だ! ラスト、佇むネイティブ・アメリカンの父の姿が心に沁みた。

KEIGO KATAOKA

2018/08/16

- 8年前
ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンの2人、一見アベンジャーズのあのコンビと思いきや、とんでもない、真逆の「痛み」の映画だった。 ウィンドリバーという土地。 そこは寒いだけの過酷な地でインディアンの居留地という歴史が作り出した事実がある… 続きを読む

ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンの2人、一見アベンジャーズのあのコンビと思いきや、とんでもない、真逆の「痛み」の映画だった。 ウィンドリバーという土地。 そこは寒いだけの過酷な地でインディアンの居留地という歴史が作り出した事実がある。 . 問題はそこは場所柄にも、刑法や司法が介入しづらい部分があって、事件が起きても謎のまま葬られてしまうことがある。 . サスペンス要素は単純でとくに難しいことはないんだけど、とにかく事件描写が痛ましい。 閉鎖された空間での人間の歪み。 そしてインディアンの立場的弱さ。 . オルセン演じるバナーは立場的にも強く出て行くが、やはり見ていて危なっかしさと経験不足さを見事に演じてた。 そしてレナー演じるコリーもそう。悲しみをぐっと心に秘めながら復讐していくあの渋み。 それにしてもメッセージの時といい。静かながら印象に残る素晴らしい役をするなあと感心。 見終わってからずっしりくる作品だった。 たまにこういうのはいい。

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