人間の愚かさと可笑しさと
不倫にまつわる男女の会話劇。救えぬ人間模様を美化することなく語ることで、何とも言えぬ可笑しみを生み出す。 キム・ミニが大変に美しい。
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『3人のアンヌ』『自由が丘で』などの恋愛映画を手がけた監督ホン・サンスと、『お嬢さん』などで知られるキム・ミニを主演に迎えて贈る男女の物語。妻に浮気を疑われ、窮地に立たされている男が経営する出版社に勤めることになったアルム(キム・ミニ)。初日に、社長の妻がやってきて、アルムを夫の不倫相手と決めつけ騒ぎ立てる。同じ日の夜、前任者であり社長の愛人であった女がひょっこり戻ってきたことで、事態は思わぬ方向へ向かっていく......。
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不倫にまつわる男女の会話劇。救えぬ人間模様を美化することなく語ることで、何とも言えぬ可笑しみを生み出す。 キム・ミニが大変に美しい。
面白かったなぁ 韓国映画なのに、まるでフランス映画を観ているかのような雰囲気の作品だった 主人公は小さな出版社の社長 ボンワン 彼は若い女性 チャンスクと不倫中 ある時、その不倫が妻にバレてしまい、妻は会社に乗り込むが、そこにいた新入社員のアルムを不倫相手だと思い込み、罵倒し、殴ってしまう… その修羅場を観ていて呆れてしまうのは、優柔不断で甲斐性なしの主人公 ボンワンだ 既に愛情など遠い昔に無くしてしまった妻には強く出ることが出来ず 不倫相手 チャンスクの言いなりになり 新入社員のアルムを平気で犠牲にする しかし、ホン・サンス監督とキム・ミニの泥沼不倫を頭の片隅に置きながらこれを観ると 社長と不倫相手の幼稚な関係を冷めた目線で半ば呆れて見ているキム・ミニの視線にぞっとする そして、この煮え切らない男 ボンワンこそが、ホン・サンス監督そのものなのでは…と思えてくる アルムにとっては、衝撃的で散々な一日だったのに ボンワンにとっては忘れたい過去だというのが面白かった 皮肉なことに、ボンワンはある決断をしたことでいろいろな物を失うが、 それを起点にして仕事が好転し、飛躍する これは明らかに夏目漱石の「それから」からの影響を感じさせる作品になっていて ということは、それから、ボンワンは身を固めて仕事に邁進するということだけど ラストシーンを観て もしかしたら そこから羽ばたいていくのは アルムなのかもしれないなと思った