象の目でしずかに問題を突きつけられる
ほのぼのとした情景だけど、テーマはシビア。 動物が向く方向、人間が向く方向は、こんなにも違う。動物と人間が同類だなんて神話にしがみつきたいのは、弱った人間のほう。それはもはや幻想。 ラストまでみて、初めて私達はこの深刻なテーマを突きつけられたことを理解する。 象との道のりがユーモラスでほのぼのとしてるからこそ、逆にこの深刻さを浮かび上がらせてくれる。
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監督カーステン・タンがゾウと中年男がタイの国土を縦断するという奇想天外なアイデアを、巧みなストーリーテリング、ユーモアあふれる演出、そして旅情感あふれるポップな映像で描く。かつては一流建築家として名を馳せたタナー。今は会社で居場所がなくなり、妻にも相手にされず、人生に疲れきった中年男。ある日、彼はバンコクの路上で、幼い頃に飼っていたゾウのポパイを偶然見つける。居ても立ってもいられなくなった彼は、時を経て巨大に成⾧したポパイを買い取り家に連れ帰るが、妻にキレられる。家庭も仕事も放り出したくなったタナーはポパイと二人で家出をして、かつて一緒に暮らした故郷を目指して⾧い⾧い旅をはじめる。
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ほのぼのとした情景だけど、テーマはシビア。 動物が向く方向、人間が向く方向は、こんなにも違う。動物と人間が同類だなんて神話にしがみつきたいのは、弱った人間のほう。それはもはや幻想。 ラストまでみて、初めて私達はこの深刻なテーマを突きつけられたことを理解する。 象との道のりがユーモラスでほのぼのとしてるからこそ、逆にこの深刻さを浮かび上がらせてくれる。