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天国と地獄(1963)

4.5 143分 1963/3/1 (金) 公開
日本
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あらすじ

ある夕べ、製靴会社『ナショナル・シューズ』社の常務・権藤金吾の元に、「子供を攫った」という男からの電話が入る。しかしそこに息子の純が現れ、いたずらと思っていると社用車の運転手である青木の一人息子・進一がいない。誘拐犯は遊んでいた子供を取り違えたのである。誘拐犯もそれに気づくが、そのまま身代金3000万円を権藤に要求する。そこへデパートの配送員に扮して刑事たちが到着する。妻や青木は身代金の支払いを権藤に懇願するが、権藤にはその要求をのめない事情があった。権藤は密かに自社株を買占め、近く開かれる株主総会で経営の実権を手に入れようと計画を進めていたのだ。翌日までに大阪へ5000万円送金しなければ必要としている株が揃わず、結果的に地位も財産も、すべて失うことになる。一旦は要求を無視しようとするが、そのためらいを見透かした秘書・河西は、権藤を見限り、他の重役たちに寝返る。右腕と頼む河西の背信を知った権藤は河西を叩き出し、ついに身代金を払うことを決意する。現金受け渡しの当日、権藤は捜査官を伴って犯人が指定した特急こだまに乗り込むが、車内に電話がかかり、犯人から「酒匂川の鉄橋が過ぎたところで、身代金が入ったカバンを窓から投げ落とせ」という想定外の受渡し方法を指示される。犯人は「7センチ以下の厚みのカバン」と指定してきていたが、それは「こだま」の車中で唯一、洗面所の窓が7センチ開くからだったのである。権藤は指示に従い、その後進一は無事に解放されたものの、警察は完全に裏をかかれ、身代金を奪われて犯人にも逃げられてしまう。(wikipedia『あらすじ』より抜粋)

キャスト・スタッフ

監督
黒澤明
キャスト
三船敏郎/香川京子/仲代達矢/木村功/山崎努 ほか
配給
東宝
公式サイト
http://www.toho.co.jp/

クチコミ

サスペンス以上にヒューマンドラマとしても傑出、見返すたびに新たな発見に息をのみますね。

- 1年前
惜しまれつつ25年7月27日(日)閉館を迎える丸の内TOEIさんにて「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」(3月28日(金)~5月8日(木))と題した昭和を彩った名作42本が上映中。本日は黒澤明監督『天国と地獄』(4K版)を鑑賞。 『… 続きを読む

惜しまれつつ25年7月27日(日)閉館を迎える丸の内TOEIさんにて「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」(3月28日(金)~5月8日(木))と題した昭和を彩った名作42本が上映中。本日は黒澤明監督『天国と地獄』(4K版)を鑑賞。 『天国と地獄』(1963年/143分) 間違いなく日本映画史上最高のサスペンス作品。 身代金受け渡しシーンに実物の特急「こだま号」を1編成チャーターした大掛かりなロケ、同車両内でわずかに開く換気窓から身代金を投げ落とす有名なトリック、身代金が入った鞄を燃やすと桃色の煙が立ち上がるパートカラーの演出、公開後誘拐事件が多発し国会でも問題視、後日刑法が一部改正されるなど後世に語り継がれるエピソードに枚挙にいとまがない本作ですが、改めて見直すと脚本の素晴らしさ、登場人物の描かれ方がとにかく秀逸ですね。 特に間違って自身の運転手の息子を誘拐され、当初は自身の野心のため身代金支払いを逡巡、拒む製靴会社の常務・権藤金吾(演:三船敏郎氏)が徐々に人間らしさに取り戻し、身代金の支払いに応じていく心変わりを丁寧に描く過程は、ありふれた清廉潔白、聖人君子ではなく人間臭く、観客が共感できる人物像として描かれている点は出色。 権藤の対置として、自身の保身や出世のために権藤と敵対する重役らに懐柔、彼を裏切るエリート秘書・河西(演:三橋達也氏)の人物設定も実に上手く、サスペンス以上にヒューマンドラマとしても傑出しています。 その他配役も犯人を追う冷静沈着だが内に熱いものを秘める戸倉警部(演:仲代達矢氏)、いかつく情に厚い田口部長刑事(演:石山健二郎氏)はじめ、ひとり一人の刑事の描かれ方も個性的で丁寧に描かれ、敵対する重役たち(演:伊藤雄之助氏、中村伸郎氏、田崎潤氏)も実に憎らしくて良いです。 なかでも誘拐犯・竹内銀次郎(演:山崎努氏)の狂乱した迫真の演技は、本作で山崎努氏が本作で一躍注目を浴びたのも納得、鮮烈なラストシーンですね。 ヘドロまみれのドブ川に映し出させる竹内のファーストカットも「これぞ黒澤明」という見事な演出、見返すたびに新たな発見に息をのみますね。

今観ても面白い

- 9年前

序盤は重厚な会話劇で中盤から終盤は犯人を追い詰めるサスペンス。 入念に練られた脚本と緊迫感のある演出で、今観ても面白い。 そして出て来る場所が見覚えのある場所ばかりで、黒澤監督はここでロケしたんだ、と感慨深かった。 酒匂川鉄橋、江ノ電、鎌倉の極楽寺のトンネル、伊勢佐木町… そして極めつけは、終盤に犯人が逃げ込む黄金町。悪の巣窟でまさに地獄のように描かれていて印象的だった。

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