存在と波長
この映画を観た人は、多分、今、この現実を疑うと思います。いつも当たり前に感じていることは、本当に当たり前なのでしょうか。質量ゼロの話、波長の話、そして存在。しかし、この映画で提示された、黒沢清監督の本意がわかりますか。 彼は、映画によっ… 続きを読む
この映画を観た人は、多分、今、この現実を疑うと思います。いつも当たり前に感じていることは、本当に当たり前なのでしょうか。質量ゼロの話、波長の話、そして存在。しかし、この映画で提示された、黒沢清監督の本意がわかりますか。 彼は、映画によって、壮大なテーマである、存在とは何か、ゼロとは何か、波長とは何か、それを、幸福、不幸といった単純な二元論で終わることなく、全てが混然一体となってこの人生が、宇宙の中にあることを2時間位の映画で、静かに、しかし、心にしみこんでくる、哲学を大上段に構えることなく語ってしまうところに、黒沢監督の凄さを感じた映画でした。