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彼が愛したケーキ職人 ポスター

彼が愛したケーキ職人

3.3 120分 2018/12/01 (土) 公開
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キャスト・スタッフ

監督
オフィル・ラウル・グレイツァ
キャスト
ティム・カルクオフ/サラ・アドラー/ロイ・ミラー/ゾハル・シュトラウス ほか

クチコミ

ドイツとイスラエル、ケーキが繋いだ愛

- 7年前
とても切ない映画だった ベルリンにあるカフェでケーキ職人をしているトーマスは、イスラエルへ帰った恋人を不慮の事故でなくしてしまう その事実に愕然としたトーマスは、彼の故郷であるエルサレムへと向かう… この映画の背景には、様々な困難があ… 続きを読む

とても切ない映画だった ベルリンにあるカフェでケーキ職人をしているトーマスは、イスラエルへ帰った恋人を不慮の事故でなくしてしまう その事実に愕然としたトーマスは、彼の故郷であるエルサレムへと向かう… この映画の背景には、様々な困難がある ベルリンで出会ったトーマスとオーレンはゲイのカップルであること そのオーレンには、エルサレムに妻子がいるということ そして、亡くなったオーレンを追ってエルサレムに降り立ったトーマスはドイツ人であり、ドイツ人は多くのユダヤ人にとって、因縁の相手であるということ オーレンの妻アナトがトーマスを雇う時、ユダヤ教の厳しい戒律を遵守するアナトの兄が「よりによってドイツ人なんかを雇うなんて」というセリフを吐き捨てるシーンがある そこには、未だにユダヤ人の中にはドイツ人を憎む人たちがいることが表れている この映画は、そういった様々な困難を背景に、縁があって巡り合う3人の男女の姿が描かれている そんな彼らを見て思うのは、人と人が出会って愛し合う時は、人種、ジェンダー、婚姻関係という様々な困難を軽々と超えてしまうということ 愛し合うというのは、理屈でも、肩書きでもなく、素の人間同士が化学反応を起こしてしまうことであり それは、人種やジェンダーや常識が止められることではないということ そして、この映画がとても良いのは、そんな彼らを繋ぐのが、トーマスが作ったケーキだということ 昔から「男を落とすには胃袋をつかめ」というけれど 男女問わず、料理が上手な人や、美味しいレストランを知っている人や、パティシエは確実にモテる 舌に残る「美味しい」という記憶は、その時に起きた出来事を一緒に掘り起こす その町に訪れたことは忘れていても、そこで食べた美味しいご飯がきっかけで、町に訪れたことを思い出すことがあるのは、脳よりも舌が記憶しているからだ だからこそ、この映画のアナトはトーマスのクッキーを食べてオーレンを思い出し、切なく悲しい記憶が、トーマスを引き寄せるのだ 人の感情とは難しいもので「差別や偏見を持たないでください」と言っても その全てを消し去ることは、とても難しいし、きっと誰でも、差別や偏見を持ってしまう その人それぞれに過去の経験もあるだろうし、生まれ育った環境もあるからだ けれど、そんな困難を軽々と乗り越えられるものがあるとすれば、それは「愛」なんだと、この映画を観て思った それぞれが、自分の中にある愛と向き合って生きていけば きっと、ドイツとイスラエルの間にある忌まわしい過去からくる関係も、少しは良い方に改善できるのではと思った そんな彼らの苦い関係の間に、甘いケーキを持ってきたところが、この映画のステキなところだなと思った 甘くて美味しいスイーツは、どんなに頑なな人の心も溶かすに違いないからだ ケーキとコーヒーの美味しいカフェで、じっくり味わいながらお茶をしつつ、パティシエと会話をしたら、人生が変わるかもしれない そんなことを思った映画だった

違い、差別、同性愛、正しさ、罪悪感、葛藤

- 7年前
ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマスは、カフェのお客でエルサレムから月に一度出張に来る妻子あるオーレンとやがて恋人関係になる。 毎月しばしの一緒の時間を楽しんでいた2人だったが、ある日を境にトーマスは帰国したオーレンと全く連絡が取れな… 続きを読む

ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマスは、カフェのお客でエルサレムから月に一度出張に来る妻子あるオーレンとやがて恋人関係になる。 毎月しばしの一緒の時間を楽しんでいた2人だったが、ある日を境にトーマスは帰国したオーレンと全く連絡が取れなくなる。 そしてオーレンが事故死したと知ったトーマスは、エルサレムのオーレンの妻アナトの前に姿を現わす。 見どころは、終始ただよう重くるしさの中の、トーマスによる繊細に変化する感情表現。言語表現はほとんどなく、微妙に移り変わる表情のみ。 オーレンが亡くなってどういう気持ちでいるのか(悲しいには違いないけれど)、なぜオーレンの妻の前に現れたのか、推測することさえも困難。 だからこそ、なぜなのか、どうしてなのか、ということよりも、「はっきりとは自分にだって分からないけれど、そうせざるを得ない気持ち」を鮮やかに描いているのかも、と感じた。 国の壁、宗教的な壁、また同性愛に関わる当事者の葛藤...。どれもが主題ではないけれど、問題が絡み合うことによる複雑さやもどかしさがくっきりと浮かび上がっていた。

邦題通りの余韻が残ります

- 7年前
ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない。ただ、個人的には後味は悪くないと感じました。また、観る人によって異なるとは思いますが、映画に誰一人悪人がいない愛の物語。映画のテンションは全体的に低いながらも、喪失感を埋めあう関係は際立ってエ… 続きを読む

ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない。ただ、個人的には後味は悪くないと感じました。また、観る人によって異なるとは思いますが、映画に誰一人悪人がいない愛の物語。映画のテンションは全体的に低いながらも、喪失感を埋めあう関係は際立ってエモーショナルに描かれています。 ある意味3人が本気かつピュアだった故の結末だと私は思いました。 アナトには3人の共存関係に時差的な不利がありますが、そもそも愛は不変ではないし、トーマスが店にもたらしたもの、アナトやイタイにもたらしたもの、モティ兄による制裁で償われたと。解釈はラストシーンにお任せです。 余談ですが、どうしても最初から頭にちらついたのは『キャロル』。冒頭から流れるBGMが何となく似ている気がして。プレゼントの鉄道模型ネタに反応せざるを得なくて。トーマスとアナトで視点が移り変わる描き方にも共通点を感じました。 お母様の描かれ方、役割が秀逸ですね。学生以来の久しぶりの恵比寿ガーデンシネマ。らしすぎる映画を観れて大満足です。

水墨画(薄墨)

- 7年前

そんなに以前に観たわけではないのに、 ほとんどおぼえていない。 私にとって、 そんな印象の映画だった。

彼が愛したケーキ職人

- 7年前

2019年の一つ目鑑賞作品。 口コミが結構手厳しいの多めでしたが、楽しく観れました!何よりシンプルなケーキが美味しそう…(笑) 亡くしたもの同士が知らぬ内に共鳴して寂しさを埋めていくっていうのが切なかったなぁ…。映画らしい作品でした!

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