☆4.0
嘘をつかないで生きる。 見返りを求めず、困っている人を助ける。 自分の神を信じることは他人の神や信仰を否定することではない。自分の神を尊重しながら、相手の宗教の仕草や言葉で感謝を示すこともできる。 メディアが視聴率ではなく正義と綺麗ごと発信… 続きを読む
嘘をつかないで生きる。 見返りを求めず、困っている人を助ける。 自分の神を信じることは他人の神や信仰を否定することではない。自分の神を尊重しながら、相手の宗教の仕草や言葉で感謝を示すこともできる。 メディアが視聴率ではなく正義と綺麗ごと発信し、人々を動かす。 現実ではどれもそう簡単にできるものではない。 それでも二人の700kmの冒険が、対立する二つの国の人々にもたらした奇跡の物語に、善意がイデオロギーや困難を超越すると信じたいと思わせてくれる、希望の作品。 ≪余談≫ ①シャヒーダーが無垢で脅威にならない超絶かわいい少女であることに、鑑賞者の自身も含めて、脅威にならない見目麗しい被差別属性の少女をペットのような「庇護と寵愛する対象」として無意識に扱っていなかっただろうかという疑問が拭えなかった。 「奴隷/捨て子の少年少女(※当然のように可愛い見た目)を買って/拾って世話したら懐かれた」的な展開の漫画とかごろごろあるしな…。 (映画『別れる決心』でもソレに対するヘジュンの態度で同じことを思った) ②主人公のパワンが自分は正直に生きる代わりに他人の作った「抜け穴」を潰したり明確なルール違反をさせたりする展開に、彼の独善性と幼稚さを悪い意味で印象付けてしまったように思う。 国境警備隊の隊長は金をせびるでもなく「目こぼし」している時点で、彼なりの善意と信頼の形を示していたのだから、パワンが求める正しさ100%ではなくともそのままの形で受け取ることこそ、あのシーンの大人同士の少女の為の最善の行動になったのでは。何よりパワンの行動に逆らう力のない子どものシャヒーダーを危険に晒す無責任な行為に感じられた。 ③「モスクは誰でも歓迎する。だから鍵を掛けない」と言ってくれたおじいさんの周りに男児しかいなかったことの違和感。聖者廟詣で人前で神を讃える歌を歌う人たちも全員男性。 ④シャヒーダー役のハルシャーリー・マルホートラ(6歳!)がそれはもうべらぼうにかわいい。表情と目でこれだけの魅力とは。こんなかわいい子の手を放しちゃ駄目だぜおじさん(F●ck人身売買) (字幕翻訳:福永詩乃)