ボーイ・ミーツ・ガール(1983)
あらすじ
1988年公開。2026年に4Kレストア版が上映。カラックスが愛読するセリーヌ(1894-1961)の「なしくずしの死」の書き出しをゆっくりと読む子供のような不思議な声から映画は始まり、夜のセーヌ川へ。フロントガラスが割れた車の母子、「お別れを言いに来たの」と軽快な曲が流れる(ジョー・ルメールが歌うゲンズブールの「手ぎれ」)。河岸のトマとアレックスへと、別れる者たちの連鎖で物語が進む。普通の映画とはかなり異なった手探りの初々しい語り方、詩的で静かな独白的語りのなかで、失恋したアレックスとミレーユの偶然の出会い、一目惚れ、そして思わぬ悲劇が、コップの水が静かに溢れ出すような緊張感で語られていく。物語の一こまというより記憶か夢の断片のようだ。モノクロームの世界は日常の光景を別の美しさに転じる。どこまで現実でどこから幻想かわからない夢うつつの本作にふさわしいトーン。
場面写真
キャスト・スタッフ
- 監督
- レオス・カラックス
- キャスト
- ミレーユ・ペリエ/ドニ・ラヴァン ほか
- 配給
- ユーロスペース
- 公式サイト
- https://carax4k.com/
クチコミ
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