風花
お互いに崖っぷちで、愛し合ってもいない男女が全てを振り切り逃げるように北に向かう。まだ雪残る地で一人は酒に溺れ続けて毒を吐き、一人はかつての幸せに縋って希望を持とうとするがそれは砕かれる。春に向かっているはずなのに、じりじりと死に向かうよう… 続きを読む
お互いに崖っぷちで、愛し合ってもいない男女が全てを振り切り逃げるように北に向かう。まだ雪残る地で一人は酒に溺れ続けて毒を吐き、一人はかつての幸せに縋って希望を持とうとするがそれは砕かれる。春に向かっているはずなのに、じりじりと死に向かうように旅するように見える。死んでしまってもよかったのかもしれない。でもそれが目に見えるギリギリのところで生への希望が見えてくる。そんな生と死の狭間を彷徨いながらもう希望を見出していくようなこの物語が監督の遺作となったのは、どう考えたらいいのだろうか。