終末は静か
これを映画を観たという文脈で評価していいのか 映画館で約8時間座り画面を見続けるという行為は最早映像から何かを感じ取るだけではなくなり、肉体面にも影響を与えてくる 映像は何かを省略したり付け加えたりすることもなく、現実と同じスピードで行われ… 続きを読む
これを映画を観たという文脈で評価していいのか 映画館で約8時間座り画面を見続けるという行為は最早映像から何かを感じ取るだけではなくなり、肉体面にも影響を与えてくる 映像は何かを省略したり付け加えたりすることもなく、現実と同じスピードで行われる 正直言ってかなり退屈で苦痛だったし、眠気にも襲われた 映画的には淡々と酒を割る様子やただ歩くだけの場面を延々と写す意味はない 割った酒と目的地についたことだけわかればそれでいいのだ しかし、タルベーラはその退屈で苦痛な時間こそ与えたかったのだと思う 恐らく許されるなら24時間でも365日使う作品にもしただろう 映画なら退屈な場面はその後に起こるアクションの前振りになるが、現実だとそうはいかない 道を歩いて急に車に引かれることもなければ鐘の音を聞くこともない 繰り返される日常の中で何かが起きて欲しいと願う人、とりわけこの映画を観てる観客と気持ちが同化したドクトルがする選択は絶望的だ 現実が地獄でも世界の終わりぐらいは劇的であっていて欲しい、その甘えすらタルベーラは許さない 終末が本当に起きたときはこっちなのだろうと思わされる