スパイク・リー監督絶賛と聞いて
starstarstarstarstar - 6年前
19世紀のベトナムの大富豪のところに、
14歳の女の子が第三夫人としてお嫁に行くと言う内容の映画。
確かに監督が女性だからか映像はきれいでしたが、なんだろう…女性にとっては自分の意思をを持てず、大変な時代だったんだろうなと思った。
印象的だ… 続きを読む
19世紀のベトナムの大富豪のところに、
14歳の女の子が第三夫人としてお嫁に行くと言う内容の映画。
確かに監督が女性だからか映像はきれいでしたが、なんだろう…女性にとっては自分の意思をを持てず、大変な時代だったんだろうなと思った。
印象的だったのが、まだ10歳くらいの女の子が「男になるんだ」と。
小さいときから周りの雰囲気を感じ取ってたんだろうなあ。
監督の曽祖母の実話らしいので、これは忘れてはいけない、伝えてくと言う使命感があったのかもしれないなあ。
女達の絶望と希望
starstarstarstarstar - 6年前
地方の大富豪の元へ第3夫人として嫁いできた14歳の少女メイ。
初めは、親戚の家に遊びに来た少女の様でしたが、段々と妖艶な女の顔になっていく姿に、女の私でもドキドキしました。
その時代に女として生きることの絶望と希望を描いた作品だと思います。
北ベトナムの、桃源郷の様な村の景色もとても素敵でした。
幻想的な風景と観た人に解釈を委ねるラストが印象的
starstarstarstarstar - 6年前
本作はこれまではドキュメンタリー映画が主流だったベトナム映画に新しい風を巻き起こした作品だそうです(試写会でのトークショーから)
物語は深山幽谷ってこのような風景のことを表すんだろうなと見入ってしまう深い霧霞む中、水面を進む舟の場面から始… 続きを読む
本作はこれまではドキュメンタリー映画が主流だったベトナム映画に新しい風を巻き起こした作品だそうです(試写会でのトークショーから)
物語は深山幽谷ってこのような風景のことを表すんだろうなと見入ってしまう深い霧霞む中、水面を進む舟の場面から始まります。
舟には何を胸中に秘めているのだろうかと思わせる表情を携えた少女の主人公が力強いまなざしで乗っています。
このシーンだけで、ぐぐっと物語の世界に引き込まれました。
少女は一夫多妻制を取るベトナムの村に第三夫人として嫁ぎます。その年齢はまだなんと14歳・・・!これが監督の曾祖母の話を元にしていると言うんだから驚きます。
「第二夫人は男の子を産んでいないから『奥様』ではないのよ」
と作中で物語のキーとなる印象的な言葉が周りの人から発せられます。
まさか14歳の少女にこの言葉が圧し掛かるなんて、そりゃベトナム本国で物議を醸す話題作になるのも納得です。
映画を観る前はベトナム版大奥、女のドロドロした関係性が顕著に描かれるのかな、なんて思ってましたが、そのような描写はあまり無く、
3人の夫人たちは同じ夫に嫁ぐものとして、旦那様を第一に想う絆で結ばれているような印象を受けました。
それでも、主人公メイが懐妊し、それとほぼ同時期に第一夫人の懐妊も明らかになると物語は少し毛色を変えます。
「男子を産んでこそ」この言葉にメイが囚われ始めるのです。「男子を産んで『奥様』になりたい、第一夫人には男子が産まれなければいい」そんな感情とそんな感情を抱く自分自身に対する罪悪感に苛まれる主人公の場面は見どころです。
物語の終わりは観る人に解釈を委ねられていて、鑑賞後も余韻に浸ることができました。
主人公は自身が産んだ子が泣き止まず、あやしながらおもむろに物語で出てくる毒草に手を伸ばし見つめるんです。そして、対照的に「私は男の子になりたい」と劇中で言っていた第二夫人の娘の1人が川辺で女の象徴とも言える長い髪を自らばっさりと切り捨て、誇らしげに目の前を向いて物語は終わります。
私なりの解釈ですが、主人公は「男子を産んでこそ」という考えに囚われきってしまったのではないかと感じました。対して、第二夫人の娘が髪を切り落とした後に見せた誇らしげな顔は、そのような古い考え方に囚われずに新しい時代を生きようという意思がはっきりと見えました。
これは監督のベトナム映画に対する挑戦の暗喩に思えました。
ベトナムは社会主義国家で、前述のとおり映画というとこれまではドキュメンタリーが主流で、今作のような映画は作られてこなかったようです。
当然、今作もベトナムではかなり物議を醸したのこと。最後の場面は、保守的な考えに囚われず、ベトナム映画界にも革新を巻き起こしたい監督の意思が少女の表情に表されたのではないかなと。
ベトナム秘境の瑞々しい美しさ
starstarstarstarstar - 6年前
『第三夫人と髪飾り』
Fan's Voice試写にて鑑賞。
19世紀、北越南の秘境チャンアン、絹里の大地主の第三夫人として嫁いだ14歳の少女と一族の物語。
男社会の慣習の中で生きる女たちの悲喜交々を通し、少女から大人へと成長を美しく艶やかに描いた秀作。
これが初監督作品というメイフェア監督の才能に脱帽。
東洋の美
starstarstarstarstar - 7年前
主役の子の、子供から大人になる途中という感じの危うい雰囲気がほんとに凄い…
基本的にセリフも説明もあまりないし起こる出来事も事件も見てる側の感情を大げさに揺さぶるようには作ってないし、ほんとに静かに、荘厳な美しい大自然の中に閉ざされた小さな家で生きる女性の姿を、そこに流れる緩やかな川の流れの一部みたいに見せてくれた気がします。
美しい
starstarstarstarstar - 7年前
美しい。ノスタルジーはありえなかった過去の 別の名前。
スパイク・リーが惚れたベトナムの新しい才能
starstarstarstarstar - 7年前
原題は『The Third Wife』。「3番目の妻」。そう、本作はベトナムで数十年前まで続いていた一夫多妻制度下での少女の物語。
主人公はまだ14歳の少女。親の決めた縁談で、嫁いで見れば親ほども年の離れた中年男。しかも「第三夫人」。
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原題は『The Third Wife』。「3番目の妻」。そう、本作はベトナムで数十年前まで続いていた一夫多妻制度下での少女の物語。
主人公はまだ14歳の少女。親の決めた縁談で、嫁いで見れば親ほども年の離れた中年男。しかも「第三夫人」。
14歳と言っても、よくある「少女のエロスを漂わせて…」と言った類ではない。本当に子供にしか見えない素朴な少女が、厳かに初夜の儀式に挑む。
監督のアッシュ・メイフェアは「彼女を犠牲者として描くのではなく」と語ってはいるが、年齢的に親のような目線で見てしまうので、かわいそうで見ていられない。この無垢な少女に性欲を持つこと自体信じられない。まあ、そういう映画ではないんだが、こういった「初潮が来れば結婚」という早婚の風習がベトナムには根付いていたらしい。
物語は、この幼くして第三夫人として富豪の家に嫁いだ少女が、第一夫人、第二夫人ら大家族の中で、複雑な人間関係の中で成長し、また妊娠、出産を通して女として生き抜いていく様を描いていく。
その、それぞれの女性を撮る映像が美しい。彼らが生きるベトナムの自然を写した映像が美しい。死者を入れた棺を船に乗せ川を下っていく映像など、河瀬直美の『もがりの森』のような静謐な美しさがある。
スタッフ、キャストがロケ地で生活をしながらオンオフなく役に入り切りになって撮影に挑むといった演出方法なども、河瀬直美のそれと重なるところがある。
ちなみに、撮影地は世界遺産にもなっているベトナムの秘境ニンビン省チャンアン。ため息が出るようなアート作品でもある。
本作はアッシュ・メイフェア監督の曽祖母の実話からインスパイアされたフィクションとのこと。日本人から見れば、それほどとは思わないんだが、ベトナムでは公開4日で上映禁止になったという問題作。スパイク・リーが惚れたというベトナムの新しい才能を見ておいて損はない。