激しくも可笑しくちょっと哀しい昭和極道盛衰記
敗戦直後の勃興期から始まり、高度成長期を経て、バブル崩壊の衰退期までを描いた裏社会の年代記。時代に則して様々な事象が重ねられていくスタイルだが、「北陸代理戦争」や「野村秋介」を思わせるエピソードがあり、その多くが実話であることは間違いない。… 続きを読む
敗戦直後の勃興期から始まり、高度成長期を経て、バブル崩壊の衰退期までを描いた裏社会の年代記。時代に則して様々な事象が重ねられていくスタイルだが、「北陸代理戦争」や「野村秋介」を思わせるエピソードがあり、その多くが実話であることは間違いない。主人公を演じる松本利夫の顔がとても昭和っぽくていい。その他の出演者も有名無名を問わず皆、”いい顔”をしている。キャスティングの妙といったところか。群像劇では重要なポイントである。欲望の赴くままに突き進み、相応の果実を獲た挙句、もはや生業として成立するのも難しい現在、アウトサイダーにとっても生きづらい世の中なのだなとつくづく思う。