壁を超えて同じ星を目指すということの、難しさと尊さ
サブタイトルの「星を追う」とは、自国独自の暦を作ろうとする試みを表すものです。その当時韓国は明国の暦を使っていたとのこと。暦は単なる時間的基準ではなく、ローカルの自然のリズムに基づかないと、農作物の収穫にも大きく影響する大事なもの。賢帝と言… 続きを読む
サブタイトルの「星を追う」とは、自国独自の暦を作ろうとする試みを表すものです。その当時韓国は明国の暦を使っていたとのこと。暦は単なる時間的基準ではなく、ローカルの自然のリズムに基づかないと、農作物の収穫にも大きく影響する大事なもの。賢帝と言われた「世宗(セジョン)大王」と、彼を支えた男、チャン・ヨンシルの、国家的プロジェクトと言っていい努力のエピソードです。厳然たる身分の差があった当時において、才能・知識・実績に基づいた登用はとても画期的なことだったでしょう。血筋にも、伝統にもよらない二人の信頼関係が、星空やそれを模した光で描かれるシーンには、とても心打たれました。 拷問の場面では、辛くて体に力が入ってしまったけれど、それをかわそうとする人間の強さやユーモアにも救われるものがありました。そして役者の皆さん、実にいい顔をしてらっしゃいました。 不満があるとすれば、公開時に、劇場や公式スタッフによる宣伝をほとんど見かけなかったことです(私が知らなかっただけならいいのですが・・・)情報不足で観られなかったとしたら、もったいない!とてもいい映画でした!