必死に生きる姿は人の心を動かす
starstarstarstarstar - 6年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
非常に心温まるそして勇気をもらえる作品であった。
前半は主に戦争捕虜として生きるバードが描かれる。そして後半はマンシティのキーパーとしてイギリスで活躍するバードの姿が描かれている。
戦争を題材とした作品のため当初は重い内容なのかなと思ったが比較的優しい作品のため子供が見ても理解できるのではないか。
その為少し淡白に感じる場面も時折あるようにも感じた。
スポーツ作品が自分にとっては後半のマンシティで活躍するバードの姿は非常に興奮させられた。
戦争捕虜の過去やドイツ人という事もあって当初は批判の的となった。この辺りが良くも悪くもすごくマイルドにこの作品では描かれていたが、現実はもっと過酷な批判下の中でのプレーだったと思われる。
そんな中でも信じて共にプレーする仲間、監督、チームスタッフ。そして何より愛する妻マーガレットとその家族の存在があってこそ乗り越えられた事であろう。
そんな批判も黙々とプレーをし同時に最高の結果を残し続ける事で観衆を最後は味方にするわけだ。
これこそ真なるスポーツマンの姿でありとても興奮したシーンであった。
その後も長男を事故で失うなど困難が続いたバードとマーガレット。
それでも互いを信じ、そして許し合う事で前を進みづけた。
この許し合う事はバード夫婦に限らず、最初にバードを受け入れたマーガレットの父、そしてバードの必死なプレーを見守り続けた観衆もそうだろう。この許し合う姿もまたこの作品ではとても自然にそして美しく描かれている。
人は誰しもが過ちを犯す。もちろん過ちを犯したものは反省はしなくてはいけない。同時に周囲もまたその姿を見て時には許し、受け入れ共に生きていくことの大切さをこの作品では感じさせてくれる。
重ねていうが人は過ちを犯すものだ。そして同時に反省しなくてはいけない。ではその後はどうするのか。ひたすら前を向き今できる自分の力を精一杯発揮して一生懸命に生きる事ではないか。必死な姿、一生懸命に生きる姿は人の心を動かす。そんな事を改めて感じさせてくれる作品であった。
感動した!スポーツは偉大!
starstarstarstarstar - 5年前
サッカーを通してわだかまりが和らいでかんどうしました。主人公に惹かれました!
戦争そのものが重罪だ
starstarstarstarstar - 4年前
第二次世界大戦終戦後のイギリス。捕虜として収容所に連れてこられたナチス兵が地元サッカーの名門クラブのGKとしてスカウトされ活躍するが敵国の兵士を受け入れのに地元は理解をしてくれない。そんな彼と家族の半生を描いた作品。
差別や誹謗がやまない中… 続きを読む
第二次世界大戦終戦後のイギリス。捕虜として収容所に連れてこられたナチス兵が地元サッカーの名門クラブのGKとしてスカウトされ活躍するが敵国の兵士を受け入れのに地元は理解をしてくれない。そんな彼と家族の半生を描いた作品。
差別や誹謗がやまない中、彼を支えるのがイギリス人の妻。妻が気丈に戦争への“罪と許し”を訴えマンチェスター市民から彼を守る。「ドイツのやった罪は消えないが許せないという意味ではない。ドイツが犯した罪を主人1人だけに背負わせないで」と訴える。ここが本作のキモである。
彼は兵士だった過去に罪もないユダヤ少年を見殺したことに一生悔いて引きずっていた。戦争とは1人の人間が背負う重みは計り知れず戦争そのものが重罪だ。2022.7.18
スポーツは国境を超えて勇気と感動をくれる
starstarstarstarstar - 5年前
これが現実の物語だなんて、決してフィクションでは考えもつかないまさに奇跡の感動の実話。
実話なのでネタバレ承知で書かせてもらうと
終戦直前にイギリスで捕虜になったドイツ兵が
たまたま収容所でサッカーをしている所を出入りしていた地元の弱小サ… 続きを読む
これが現実の物語だなんて、決してフィクションでは考えもつかないまさに奇跡の感動の実話。
実話なのでネタバレ承知で書かせてもらうと
終戦直前にイギリスで捕虜になったドイツ兵が
たまたま収容所でサッカーをしている所を出入りしていた地元の弱小サッカーチームの監督である商店の店主に見染められチームに引き入れられる。
だが、降伏したとはいえ、ナチスが行ってきた行為は世界中が知るところ、イギリス国民はドイツ兵を易々と受け入れられる訳もない。
激しいバッシングに合いながらも、彼は明るくひたむきで実直なその人柄と、何と言ってもゴールキーパーとしての実力で人々の心をつかみ、弱小チームを勝利に導き、外国人初のマンチェスターFC選手となる。
そしてチームの為に試合中に脊椎に大怪我を負いながらも倒れては立ち上がり、ゴールを守り続ける姿は国民の涙を誘い、イギリスのヒーローになって行く。
ポジションにつく時に彼が必ず両方のゴールポストにタッチするシーンが良い。
まるで「頼んだぜ、相棒」って言ってるみたい。
「戦うより君と踊りたかった」と言っていたバートが祝勝会で鏡越しにマーガレットをダンスに誘うシーンがロマンチック。
劇中に流れるJazzのメロディーが美しい。
夫婦の幸せな時に流れるウクレレが奏でる『blue moon』が本当に素敵。
明るく振る舞うバートが抱える、戦争中に救えなかった命への罪の意識がトラウマになり、彼の心に深い影を落とし、一時はサッカーからも遠ざかるが、妻や周りの人々の支えで再び人生を立て直していく。
彼はイギリスから大英帝国勲章、母国ドイツからもドイツ連邦共和国功労勲章を受賞。
ナチスの鉄十字勲章を受賞している元ナチス兵がイギリスの勲章を受賞するなど前代未聞。後にも先にも彼以外には存在しない。
映画化を楽しみにしていたというバート・トラウトマン氏は完成を見る事なく2013年に89年の生涯を閉じたという。
これほどの実話があったのだと言う事にとにかく感動。
エンドロールの最後に、あればいいのにとワクワクしていたらやっぱり、ご褒美のように、プレー中のバートの実際のポートレートが映し出されるので、決してお席を立たれませんよう…。
好事魔多し
starstarstarstarstar - 5年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
良い人柄と秀でた何かがあれば、周囲にも恵まれやすくなろうというものか。
サージェントが戦後長きにわたって肌身離さず持ち続けていたのは、彼なりに思うところがあったからなのだろうが…やはり殴りあってしまうのか…。
晩年に直接の描写はないが、幸せであったと思わせる字幕。
若干散漫で駆け足に過ぎる嫌いも感じられたが、後味のよい良作だった。