コメディではなく人間ドラマだ
あらすじにコメディとあるサイトを見た。ひどい嘘だ。登場人物はたしかに個性的だけど、断じてコメディではない。 物語は何が言いたいのか途中からぼやけたが、思想は自由であり、なりたいものになる努力をするのは自由だ、てことかな。て。 ミスコン自体が時代錯誤だから、そこでストーリーには入りきれず。 でも主役の彼は本当にかっこ美しかった!!
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9歳の美少年アレックス(アレクサンドル・ヴェテール)は「ミス・フランスになること」が将来の夢だった。しかし、自分を愛してくれていた両親を事故で失って以降、自分を取り戻せないままで24歳の大人に成長していた。そんな中、大好きだった幼馴染のエリアス(クエンティン・フォーレ)と偶然再会、彼が努力の末に小さな頃からの夢を叶えたことを知り、自分も、忘れかけていた“夢”にもう一度向き合うことを決意する!それは“男性であることを隠しながらコンテストに臨む”という誰の目にも不可能に思える挑戦だった。その後、下宿先で全てを明かしたアレックスは、母のような存在である家主のヨランダ(イザベル・ナンティ)をはじめ、心優しい親友でドラァグ・クイーンのローラ(ティボール・ド・モンタレンベール)など、多国籍でボーターレスな下宿の個性的な面々に助けられながら、男性であることを隠したまま過酷な“ミスコン”競争の審査を一歩ずつ突破、夢が少しずつ現実に近づいていくが……。
(C)2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS
あらすじにコメディとあるサイトを見た。ひどい嘘だ。登場人物はたしかに個性的だけど、断じてコメディではない。 物語は何が言いたいのか途中からぼやけたが、思想は自由であり、なりたいものになる努力をするのは自由だ、てことかな。て。 ミスコン自体が時代錯誤だから、そこでストーリーには入りきれず。 でも主役の彼は本当にかっこ美しかった!!
アメリカ映画なら、主人公がステップアップしていくエピソードを次から次へと重ねていき、調子乗りすぎて一度は挫折、しかし最後に逆転、本当の自分を見つけて…となる。フランス映画だからか、なんか中途半端な感じ。最後の「パパママ、愛してくれてありがとう」で???アレックスは、この後、どう生きるのか。なぜミスフランス決勝進出者が、最後にはアレックスを讃えるために集まっているのか。どこで彼女たちと友情が成立したのか。ラストにはモヤモヤ。
優しく、そして軽やか。暖かく前向きな気持ちになれる素敵な映画。脂っこい感動の押売りも無く良いね。
フランス映画祭2020横浜にて鑑賞。 事前情報が少なく、いつも鑑賞する作品より、より新鮮な気持ちで鑑賞する事ができた。 LGBTである主人公の男性アレックスは幼少期からミスパリになる事を夢見ており、現在24歳に至る。 両親を事故で失った悲しみ、そしてLGBTを明かせず隠しながら日々過ごしている事もあって活力がない。 そんな中ボクシングフランス代表となった昔ながらの知人と再会する事で自分も幼い頃からの夢であるミスフランスを目指すストーリーである。 もちろん今まで女性として生きてきてないアレックスには色んな壁にぶつかる。容姿の面もそうだが、ミスフランスを競う仲間ともうまくいかない。 徐々に女性としての生活に慣れ、希望に溢れ出したところで今度はこれまで苦楽を共にしてきた自身の訳ありファミリーの存在を否定して関係を拗らせてしまったりとまたも壁にぶつかる。ただこの壁こそ本来誰しもが通る道でもある。 最後はミスフランスの本戦出場の資格を得たところで全国中継を通して自分が男である事を打ち明ける。 観客は応援する拍手もあれば、嘘つきだという怒号もあった。体感的に半々くらいか。現実的かもしれない。 この作品の良いところは当初のアレックスは周囲を、そしてなにより自分自身を騙して生きている。 夢であるミスフランスを目指す過程で自分に正直になっていく。ミスフランスを競う仲間とも当初は仲良くできなかったが、相部屋の同僚に自身の存在がバレてからは一転とする。 他者と良好な人間関係を築くに隠し事があればやはり壁ができ、うまくいかない事もあるだろう。 もちろん現実がこの作品のようにLGBTであることを打ち明け、自身に嘘無く生きれば周囲がみんな理解し幸せな環境になれるかは分からない。ただそれを皆んなが目指す必要があり、決して間違いではないのだから当人も逃げてはいけない、そんな勇気を与えてくれる作品であった。 アレックスは自分に正直に生きる事で、ようやく本来の人生のスタートを切れたのではないか。そしてこの作品は女性としての美を追求するのが主とはなるが、彼が正直に生きていくにつれて美しくなる姿は、決して見た目だけの美ではなく、人としての美しさが日に日に増していたのは事実であろう。 人は皆色んな問題を抱えて生きている。決して間違いでなくても周囲と違う事、異質な事で否定されることもある。 ただそれを恐れて自分自身を偽って生きていては幸せは掴めないのではないか。 もしかしたら人よりは時間はかかるかもしれない。だけど理解してくれる友、仲間がいつかは現れる。 その為にも自分自身を偽る事なく、そして自分に正直に生きる事がなにより美しく、そして誇らしい事をとても感じさせてくれる作品であった。 今年のフランス映画祭では多くの作品に触れる事ができたが1番好きな作品であった。
男性でありながらそれを隠して、女性としてミス・フランスの審査に挑んだ主人公アレックスの物語。 様々な障害を越えながら、友人や疑似家族となる下宿人の同居人、そして他のミス・フランス応募者達の助けを借りつつミス・フランスに上り詰めていく様子は、王道のスポ根的サクセスストーリー。しかし主人公が「自分らしさとは何か」という問いかけに繰り返し直面することで、鑑賞者にもそれを問う構造になっている。 主人公アレックスを演じたのは、パリでユニセックスモデルとして活躍しているアレクサンドル・ヴェテール。見ているうちにだんだん女性にしか見えなくなってくる。