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旅立つ息子へ ポスター

旅立つ息子へ

4.3 94分 2021/3/26(金) 公開
ドラマイスラエル・イタリア
チケット予約

あらすじ

売れっ子のグラフィックデザイナーを引退したアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、二十歳になるひとり息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎町でのんびりと2人暮らししている。実はウリは自閉症スペクトラムを抱えていて、アハロンが24時間、世話してきたのだ。しかし、別居中の妻、タマラ(スマダル・ヴォルフマン)は将来を心配して、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、行政の決定に従うしかなかった。入所の日。ウリは大好きな父との別れにパニックを起こしてしまう。アハロンは決意した。「息子は自分が守る」こうして2人の逃避行が始まった……。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
ニル・ベルグマン
キャスト
シャイ・アヴィヴィ/ノアム・インベル/スマダル・ヴォルフマン
配給
ロングライド
公式サイト
https://longride.jp/musukoe

クチコミ

KZK ネタバレ

彼らが持つ可能性をもっと信じ

- 5年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

横浜アバック座にて試写会鑑賞。 自閉症の息子ウリとその父アハロンの親子関係を描いた作品。 昨秋同じイスラエル映画で自閉症の息子と父の姿を描いた「靴ひも」が公開されたが靴ひもとは異なり今作は自閉症の息子ウリにスポットを当てるのではなく父アハロンの心情にスポットを当てた作品であった。 物語はウリが施設に入所の手続きを始めるところから始まる。アハロンは施設に入れることを拒みウリにも入所を嫌がるように促す。 しかし裁判所命令が出てしまいアハロンはウリを連れて家を出て海外逃亡を目指して旅に出る。 しかし旅先ではうまくいかない事が続く。ウリ自身も慣れない環境から発作を起こしてしまったり、決して裕福な家庭環境でない事から早い段階で資金が尽きてしまう。 最後はウリが無断で売り物のアイスを食べてしまいそのアイス売りのスタッフとアハロンが喧嘩を起こして身柄を拘束される。 身柄を拘束された事によりウリは施設行きとなった。 入所当初はウリも施設でトラブルを起こしてしまうが、アハロンが連れて帰ろうとした際にウリ自身が施設に滞在する事を望みアハロンは理解して作品が終わる。 アハロンはウリの事を誰よりも愛しているのは終始伝わる。ただその愛が強すぎるが故にウリを束縛し彼の可能性を奪ってしまっている。そして何よりアハロン自身の可能性や幸福までも手放してしまってるのだ。 もちろんまだまだ社会がウリのようなハンディを抱える人たちが生きやすい社会とはいえない。ただこの作品でいえば周囲が理解しようとしてる人もいる中、アハロン自身が迷惑になると決めつけウリをそして自分自身も社会から隔離する方向に進んでいってしまう。 高収入の仕事を辞めたり、弟夫妻が歩み寄ったり金銭的にせっかく手助けしようとしても断ってしまったり等所々自分自身を苦しい立場に追い込んでる姿が見受けられる。 最後のシーンでウリが自動ドアをうまく入る事ができない障害を自分自身でその障害をコントロールしてる姿が写された。 この姿がこの作品で1番美しいシーンである。 アハロンが思ってる以上にウリは社会に溶け込む事ができ、そして色んな可能性を秘めているのだ。 心配性もそうだが、アハロンは中々子離れができない。そうなると同時にウリもまた親離れができず互いに成長できず歳だけ重ねどんどん社会からかけ離れてしまう。 この作品で感じさせられるのは子供の成長、可能性を信じることの勇気や大切である。 もちろん今作ではウリがハンディを抱えている為より慎重に描かれていたが、そこにはハンディの有無は関係ないようにも思えた。 もちろんウリのようにハンディを抱える息子を持つアハロンが慎重になり過ぎる心情も十分理解はできる。 ただ親はいずれ子供より早く先立ってしまう。 子供を持った経験はないが、なにか親目線で作品を鑑賞し、信じる勇気や大切さを温かい気持ちで考えさせられた。

親子の旅立ち

- 5年前

 自閉スペクトラム症の子供を持つ家庭の重さと、普遍的な親子の愛をしっかり感じる話。  ハリウッド製作であればこの手の映画は正直飽き飽きだが、舞台がアメリカ大陸横断などではなく見慣れない土地(舞台はイスラエルか?)、派手さのないストーリー進行が実に良い。周りの登場人物も、手放しで応援ではないところに現実味が有る。  ハリウッド映画に飽きたけどミニシアターまでは行かないかな、と言う人にお勧めです。

親知らず

- 5年前

親離れ出来ないと子と思っていたら子離れ出来ない親だった。 ラストカット。 帰り道を見る。悲しそうに。満足そうに。 憑き物が取れたかのよう。 そして、あっさりおわる。 いい映画だった。

子離れ

- 5年前

多くを犠牲にして守てきた息子が、巣立つ日は余りに唐突に来た。息子のためにいろいろ用意した家に一人で住むのは最初は寂しいけど、パパにはもう一度自分の人生を生きてほしい。

父親自身の人生

- 5年前
障害を持つ息子への心配と愛情が切実に描かれていて、スクリーンから目が離せなかった。 施設のアクティビティを楽しみにして、社会に溶け込んでいく我が子の背中を見たとき、父親は、自分の人生が上手くいかなかったことを「障害を持つ息子のケア」で昇華… 続きを読む

障害を持つ息子への心配と愛情が切実に描かれていて、スクリーンから目が離せなかった。 施設のアクティビティを楽しみにして、社会に溶け込んでいく我が子の背中を見たとき、父親は、自分の人生が上手くいかなかったことを「障害を持つ息子のケア」で昇華していたことに気がついたのだと思う。 息子との逃避行は、自分自身の人生に向き合うことからの逃避行。 相互依存からの脱却で、この父息子の関係が更に豊かになるだろう。 休暇に実家に戻るであろう、そのときの2人の表情が目に浮かび温かい気持ちになる、後味のよい作品だ。

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